2018.03.04

ユトレヒト訪問

先日、オランダのユトレヒト(Utrecht)に行ってきました。

ユトレヒトはオランダで4番目に大きな都市で、ユトレヒト州の州都です。もともとは宗教の中心の街として有名だったようで、今でもオランダ国内の主要な幾つかの宗派の事務局がユトレヒトに置かれているようです。
ユトレヒトにあるドム教会の大聖堂の塔はオランダで最も高い教会の塔だそうで、112mの教会の高さ(フィットネストラッカーで計測したところ運動量にして23階分の階段)を超える建物は未だに廻りになく、大聖堂以上の高さの建物を建てるべからず、という暗黙の了解が今も守られているとか。

ドム塔の頂上まで上がることができるのですが、必ずツアーに参加することが義務づけられています。なぜ?と最初は不思議に思ったのですが、実際に参加してみてその理由がよく分かりました。塔の頂上までは全てらせん状の階段で繋がっており、体力的に一気に上るのが困難であること、また階段の通路の幅も狭いので、階段をのぼるグループと階段を降りるグループを分けて混雑を避けているようでした。しかし、長い階段を上った後にあるドム塔からの街の眺めは圧巻でした。

ユトレヒトも河川沿いに多くの店やレストランが建ち並び、人通りも河川沿いに多いのが特徴です。こういう街にも住んでみたいな〜と思わせる雰囲気です。



ユトレヒトが世界的に有名なのは何と言ってもかの有名な「ミッフィー」(ミッフィーは英語名で、オランダ語ではNijntje”ネインチェ”または”ナインチェ”です。ベルギーやドイツを含むヨーロッパではネインチェでとおっているみたいです)を描いたデザイナーのディック・ブルーナ氏の出身地であることでしょう。

ユトレヒトの街中でミッフィーを見かけます。ナインチェ博物館は最近建て替えられたらしく、ミッフィーデザインの遊具が揃った子ども遊び場と、ブルーナ氏のアトリエや作品を展示している建物が別々になっていました。

またユトレヒトにはドム塔に隣接するようにしてユトレヒト大学があります。オランダで3番目に作られた公立大学としてその歴史も特徴的ですが、それ以上に様々な分野での研究レベルの高さに驚かされます。これまで数多くのノーベル賞受賞者を輩出してるだけでなく、自治体と大学が連携する形で積極的に国際的な産学連携にも取り組んでいる大学でもあります。

歴史的な佇まいの中に最新の科学も集積されている、ユトレヒトはそんな不思議な街でもあります。

satoshi