2018.03.13

「土佐」の高知へお越し下さい

 太陽の力が増し、暖かな日差しが降りそそいでいます。週末、いつもの散歩コース(桂川付近)を歩いていると、南からの暖かな、しかも結構強めの風が吹いていました。桂川の土手には、もうすぐ土筆(つくし)が顔を出します。月末には、京都にも桜の花が咲き始めるのでしょうか。

 今回は、私の出身地である高知について紹介したいと思います。
 高知と言えば・・・坂本龍馬の出身地(桂浜に銅像があります)と「鰹のたたき」のイメージが強いですね。坂本龍馬は土佐出身の全国的に有名な人物ですが、彼が活躍をしたのは長崎や京都ですので、活躍した痕跡はありません。生家跡、少年時代に過ごした道場跡や泳いだであろう鏡川などがある程度です。鰹のたたきも全国的に有名です。私が小さい頃は、たたきと言えば藁火であぶった鰹を薄く切り、玉ねぎスライス・ニンニクスライス・ネギを振りかけた上から、ポン酢をかけて食べるのが定番でした。最近は「塩たたき」が有名ですね。
 ※先日【Hitomi】先生のブログに、高知に行かれた事が書かれていました。有難うございます。

高知散策のおすすめルートです。
 ①高知駅から路面電車軌道に沿って南へ500m程歩くと、「はりまや橋」があります。江戸時代には、高知城の外堀が浦戸湾とつながっており、多くの物資が運河を通り出入りしていました。その運河に架かっていたのが「はりまや橋」です。現在、運河は埋め立てられてしまいましたので、橋を架ける必要が無くなったので「はりまや橋」自体がありません(最後のはりまや橋は「三翠園ホテル」の庭に移設させています)。よさこい節で純真・おうまの恋物語が謡われているので多くの方々が訪れますが、「えっ、なに」とがっかりするポイントでもあります。その点も含めて訪れて下さい。
 ※近くに公園があり、はりまや橋のミニチュアがあります。

 ②はりまや橋から少し北の通り、「大手筋」を西に真っすぐ向かうと高知城があります。高知城の追手門から城を見上げる角度が、高知城の最も美しい景観とされています。高知城は現存12天守の一つで、江戸時代の創建当時の姿を残しています。石段を上がると、三の丸には多くの桜が植えられており、三月末には多くの市民が花見をするところです。天守には、御殿も併設されており、当時のままの姿で残っています。天守最上階から高知市内を一望された後は、御殿の方へも行ってみて下さい。

 ③坂本龍馬の生誕地が高知市升形(マスガタ)と上町(カミマチ)との間にあります。現在は、石碑が立っているだけですが、土佐藩政時代は「才谷屋」と言って、土佐随一の豪商でした。間口は40m、奥行きも30m程あり、当時の繁栄ぶりが伺えます。
南側に「龍馬の生まれた町記念館」がありますので、是非行ってみて下さい。

 時間に余裕のある方は、桂浜や五台山(四国霊場31番札所「竹林寺」があります)へも足を伸ばしてみて下さい。桂浜では、坂本龍馬像の横に展望台が設置されていますので、龍馬と同じ目線で太平洋を望む事が出来ます。また、竹林寺の横の「牧野植物園」には世界的な植物学者の牧野富太郎氏が集めた植物が植えられており、植物に囲まれてゆったりとした時間を過ごす事ができます。

 高知の観光は、これからが良い季節となります。
 公益社団法人高知市観光協会発行のマップをご参照下さい
     (  http://www.city.kochi.kochi.jp/uploaded/attachment/61150.pdf  ) 

 「高知の人やから、酒がすごく飲めるでしょう・・・」。お会いする人に、高知出身ですと言うと必ず言われる事です。飲めない事はありませんが、それほど強くありません。残念・・・。
 酒飲みのイメージは「山内容堂」公にあるようです。容堂公は愛用のガラス製のグラスに日本酒を注ぎ、良く飲んでいたと聞きました。
 盃と言えば、高知には「べく杯」という盃があります。天狗、おかめやひっとこの面を盃に仕上げたものや、盃に穴が開いたもの、円錐状(底がとがっている)のものがあり、土佐の宴会「おきゃく」には欠かせないものです。

 また、宴会と言えば「箸拳(はしけん)」が有名です。一人三本の箸を持ち、その中から数本の箸を手に持ち腕で隠して前に出し、相手との合計本数を当てるというゲームです。
 以下、掛け声です。
  A さーこい
  B 三本(必ず三本と答えます)
  A 一本(一本か五本、奇数本を答えます)
 二人が隠していた箸を見せ合い、合計本数を当てた人が勝ち、酒を一杯飲むことが出来ます。
 ※勝つためには、Aが隠している本数を予想し、Bは三本になるように自分の本数を調整します。Aは、一本か五本になるように箸を持ちます。中々奥深い遊びですが、ハマると酔いつぶれますのでご注意を。

【司】