2018.08.04

スーパーラグビーサンウルブズ Super Rugby SUNWOLVES

7月14(金)、国際リーグのスーパーリーグ(SR)に参戦する
サンウルブズの3シーズン目が終了しました。
関西圏で試合がないため、
SRやサンウルブズを初めて聞くという方もいらっしゃるかもしれません。
私は、初年度とその翌年、観戦者調査をお任せいただいたこともあり、
大変思い入れの強いチームの一つです。


サンウルブズは、日本初のプロラグビーチームです。
日本ラグビーの競技力向上と、ラグビーの人気を底上げするという役割を担いながら、
2016年シーズンより、SANZAARが運営するSRに参戦しています。
サンウルブズを運営する一般社団法人ジャパンエスアール(JSR)は東京にありますが、
ホームスタジアムは東京秩父宮スタジアムとシンガポールナショナルスタジアムになります。

サンウルブズの成績は、
2016年シーズンが1勝13敗1引き分け
2017年シーズンが2勝13敗
2018年シーズンが3勝12敗

この数字をどのように見るでしょうか。
弱い?
毎年1勝ずつ増えている?
大健闘?

2018年シーズンのSRの参加クラブ(チーム)数は15クラブで、
南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリア、
アルゼンチンのクラブチームが名を連ねています。
2015年のラグビーワールドカップの準決勝は、
上記4か国の代表チームが残ったことからも、
如何にSRがハイレベルな試合を展開しているか
少しご理解いただけるかと思います。
SRの運営組織であるSANZZARは、South Africa、New Zealand、Austra、
そしてArgentinaの頭文字に由来するものです。
ですので、スポーツをマネジメントする視点からは、
「勝敗」よりも、これら4か国が所属する国際リーグに
ラグビー大国ではない日本が参戦していることがまず大変な快挙、として捉えています。

サンウルブズがSRに参戦した初年度、
2016年シーズンのスローガンは
「BREAK THE LINE(壁をぶち破れ)」 でした。
立命館大学の「Beyond Borders」と響きあうところもあり
とても身近に、そして日本のラグビー界にイノベーションをもたらそうとする強い信念を感じました。

我が国のトップスポーツの発展は企業によって支えられてきました。
企業スポーツと聞くと「選手」や「チーム」だけを思い浮かべるかもしれません。
しかしながら、大会のスポンサーはもとより、指導者、レフェリー、
テレビ解説者、関連競技団体の役員の所属先を考えると、
競技スポーツの発展において
国内最高峰レベルを支え続けてきた企業の貢献度がいかに大きく重要であることがわかります。
その一方で、学術的にも実践的にも
企業スポーツによるスポーツ振興の限界とプロ化の必要性がたびたび議論されてきたのも事実です。

サンウルブズのSRの参戦は、我が国におけるトップスポーツの在り方の概念を超え、
企業スポーツと共存しながら、世界レベルのチームを常設するという
国内のトップスポーツに新しい枠組みと価値の創造をするものです。

国内でのサンウルブズの公式戦は、秩父宮に限られていますが、
是非機会があれば、スタジアムで観戦してみてください。
これまでのラグビーの試合からは考えらないたくさんの演出がみられます。
また、2019RWCを契機として、日本における海外の有名選手の認知度や人気の上昇し、
それに伴い、サンウルブズやSRのメディア露出度が高まることにも期待しています。


2019年のその先に向けて、SRに参戦するサンウルブズの役割は大きく、
スポーツマネジメントに携わる私たちは、
競技力+α(アルファ)で「BREAK THE LINE」に挑み続けるJSRの挑戦から学ぶことも多いことでしょう。

すでに2月から始まる2019年シーズンのスケジュールも出ています。
SUNWOLVESについての詳細はこちらから https://sunwolves.or.jp/


撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#Hiromi Goもやってきた
#DJ Kooもやってきた
#グッズもとってもユニーク
#Beyond 2019
#BREAK my LINE, Beyond my Borders