2018.11.04

卒業論文、修士論文そして博士論文

スポーツ健康科学部では4年間の学びの集大成として、卒業論文を執筆します。今年度は卒業論文の提出期間が12/4〜12/13ですので、提出まで残り1ヶ月となりました。4回生を見ていると、後期に入り卒論執筆に関わる取り組みが一気に加速し、11月に入り追い込み期に突入したように感じます。

写真は4回生のゼミ生とのミーティングの光景です。机には数日前に出来上がったばかりのグラフを並べ、それぞれの解釈や各結果の関連性をディスカッションし、考察の方向性を定めていきます。スポーツ健康科学部の学生は1回生では「ゼミナール大会」、2回生では「研究入門」と、小集団の授業を通して論文執筆や研究計画書の作成を経験しています。ただし、卒論は個人の取り組みとなり扱うデータ(情報)の量も多く、完成に至るまでの道のりは大変険しいものです。



実験データを綺麗にグラフにしますが、その解釈がわからない・・・当然こういったことも起きてきます。そのため大学院生も同席し、彼らからも細かく説明をしてもらいます。写真のMaruくんは博士課程前期課程の2回生ですが、学部時には彼も卒業論文を執筆し、大学院入学後は様々な研究にチャレンジしてきましたので経験豊富です。データを適切に解釈し、上手に説明をしてくれます。そして、メモを取りながらその説明についていこうとする4回生・・・毎年11月に研究室でみられる恒例の光景です(笑)。論文を書くのは4回生ですが、そこに関わる大学院生にとっても大変良いトレーニングになっています(この時期に大学院生は大きく成長します)。

さて、大学院生に目を移すと、博士課程前期課程の2回生は修士論文を執筆しています。こちらは提出が1月ですので、比較的余裕のある段階です。一方で、博士課程後期課程の学生は博士の学位取得のため博士論文を執筆します。博士論文は複数の研究課題から構成され、各研究課題が修士論文の研究規模に相当するとイメージしていただいて良いかと思います。年度末の博士学位取得に向けては、予備審査会、本審査会、公聴会など幾つかの関門をクリアすることが求められます。先月末に博士学位取得に向けた予備審査会の締切があり、研究科では5名の大学院生が申請を済ませました。いよいよ予備審査会が始まります。

卒業論文、修士論文、そして博士論文という3つの学位論文、内容や規模は異なりますが、最後まで妥協せずに力の限りを尽くして最高の論文を提出してくれることを楽しみにしています。



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