2019.02.03

濃密な2年間

12月から始まった学位(卒業論文、修士論文、博士論文)審査会や大学院生の各学年における研究報告会ですが、終盤に差し掛かってきました。1/31には博士課程前期課程2回生の修士論文の口頭試問が開催されました。残すところは、2/4の博士課程後期課程1,2回生の研究報告会、2/11の博士課程前期課程2回生の公聴会のみです。

修士論文の口頭試問では、パワーポイントを用いて20分間のプレゼンを行い、その後30分弱にわたり主査・副査との質疑応答を行います。主査や副査は事前に審査用論文(修士論文)を査読し、口頭試問当日のプレゼンテーションの内容も踏まえ質問を行います。副査は2名から構成されますが、1人は同じ領域、もう1人は異なる領域の教員が担当しますので、本人が思ってもいないような角度から鋭い質問を受けることが多いです。私は主査として審査会に参加していますが、副査の先生方と大学院生との質疑応答を聞いて勉強になることも多いです。

今回、私が関わった2名の大学院生も無事に口頭試問を終了しました。写真は口頭試問開始前のHirotoさん、スーツに着替えパソコンの接続も済み準備万全の状態です。彼は関東にある大学のスポーツ健康科学部を卒業し、学部時は自転車競技者として活躍し国際大会にも出場しています。大学院から立命館大学に入学したのですが、入学直後から全力で走り続け「濃密な2年間」を過ごしてきました。自らの研究だけでなく、研究室の他の大学院生の研究にも深く関わっています。修士論文は一つの研究内容をまとめたのですが、実はそれ以外にも同じ規模の研究を行い(この内容は修士論文に含まれていません)、現在その内容をまとめています。4月からは就職するのですが(自転車競技者の強化・普及に関わる仕事です)、今月も国際学会での発表を控え、年度末の論文投稿に向け努力を続けています。本来、口頭試問が終われば一息ついても良いのですが、自らが設定した目標を達成するために修了直前まで走り続ける覚悟をしています。こういった日々の取り組みが本人を成長させ、大きな自信をもたらすものです。Hirotoさんの頑張り、最後までしっかり見届けたいと思います。また、素晴らしい学生に出会えたことに感謝しています。

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