2019.02.11

「超合理的思考法」

ネットニュースなどをみていて、ハッとしたり、考えさせらり、有用な情報に出会うことがあります。
また、各個人でそのように感じたことをネットで拡散してくれる方も多いので、考えさせられる記事に出会う頻度も高くなっているように感じます。

今回お知らせするニュースもそのうちの一つです
文春オンラインから、
鳥取一の進学校・米子東をセンバツに導いた
「超合理的思考法」とは
http://bunshun.jp/articles/-/10511?page=1

部員16名の公立校が甲子園出場をなぜ成し遂げたのか、についてインタビューも含めて解説しています。詳しい内容は、直接読んでもらえればと思います。私もこの情報にであったので、担当するゼミ生に、転送しましたところ、4回生のゼミ長から下記の感想をもらいました。本人の許可をもらっていますので転載します。

      ----感想 米子東高校の記事を読んで----
 監督がチームのメンバーと共に向かう方向、またその方法が明確に頭の中にあることを感じた。監督が率先して、チームに課している課題に取り組んでいると感じた。その課題の具体例として、以下の3つを明確にしていることが挙げられると思う。

1.時間の有限さ
2.学校教育の目的
3.目標達成で得られる何かと達成までの筋道

1.時間の有限さ
「10円はすぐ拾うのに10分はすぐ無駄にする」という言葉が響いた。これは、2年間、ゼミ担当の先生が時間をとても大切に扱うのを間近で見てきて、より深く実感出きた。時間だけは、万人に平等である。その時間の使い道を思考し、実際にどう使うか、これから社会で多くの人と関わる際に、「その人らしさ」がでる1つの指標であると思う。自分の時間だけでなく、相手の時間も尊重できる人間になりたい。

2.学校教育の目的
監督が、学校の目的を「学力を身につけること」と明確に定義し、部活動をその教育や勉強の一つと考えていることがとても新鮮だった。僕はアルバイトで塾講師をしているが、「先生が何でも教えてくれると思っていて、全く自分で考えない子」がとても多い。これから先、自分で問題を探せる人、探した問題点の解決策や社会に役立つアイデアを生める人の価値が高まると思う。今のままでは、学校の価値もどんどん低下すると思う。今までの学校生活を経て、先生からただ情報を伝達する講義型の授業ではなく、学校のブランドや認知力を活かし実際の社会と関わり合える授業や活動を提供できる学校がとても魅力的に感じる。そのような学校に将来、自分や自分の子どもを入学させたいと感じる。記事の先生のように、先生の役割は「生徒にブレーキをかけること」になれば、子どもや社会は凄まじい速度で成長していくと思う。

3.目標達成で得られる何かと達成までの筋道
期日や場所を込みで、目標を達成している自分のイメージ、また、目標を達成したい理由まで考えるような指導を受けられる生徒が羨ましいと思った。目標を立てる際、このような視点を見逃してしまい、目標を立てただけで満足することも多い。これから、目標を立てる際、その奥に潜む自分の理想像や動機まで深堀りすることを自分に課す。ゼミで立てた今年の目標にこれ等の視点を加え、年末に「目標達成できた」と堂々と言えるようにする。
      ----感想 米子東高校の記事を読んで----

 この感想を読んで感じるのは、情報を得て、咀嚼して整理して、自分なりに考え、文章に表現できる力をつけてくれたこと。加えて、今後の大学のあり方についての示唆も与えてくれていることです。学部でしっかり学んでくれたことを感じるとともに、今後の大学教育についても意見をもらえたことが嬉しくブログに転載させてもらいました。

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【忠】