2019.02.12

修士論文公聴会

2月11日(祝)は、毎年の恒例になった修士論文の公聴会の日です。
1月下旬に口頭試問が終わり、ホッとしたのも束の間でしょう。
毎晩遅く、毎朝早くから大学院生の部屋には明かりがついていました。

私もこの時期は、毎晩翌朝の天気が気になり落ち着きません。
雪や凍結の可能性が高いこの時期、片道80キロを走って出勤する私には天気が味方してくれるかどうかとても気になります。バスと電車を乗り継げば、3時間半の道のりが車では1時間半。始発に乗っても、間に合うかどうかギリギリの時間なので、本当に心が休まりません。
今朝の冷え込みは厳しかったものの、私の定刻早朝4時半に自宅を出発。無事6時に到着しました。

8時半、大友研究科長のご挨拶から公聴会が始まりました。
発表する大学院生10名の顔は、ホッとした様子半分、緊張半分といったところでしょうか。
一人12分の発表に続き、7分の質疑応答。発表が始まると緊張感も徐々に姿を消すようです。

発表を聞いていつも思うことがあります。
大学院1年生の時の構想発表会、あるいは、合同ゼミでの発表と比較した時の、彼らのプレゼン力の成長ぶりに感心します。同じ分野ならまだしも、まったく異なる分野の教員や学生に研究内容をたった12分で伝える。これにはかなりの力が要求されます。背景・研究の枠組み・目的・方法・結果、これらが相手にわかるように伝える能力が、こんなにも高くなるのかと驚くばかりです。彼らのプレゼン力の高さがなければ、私などにはさっぱり理解できない内容が多く、やはり感心させられるばかりです。

質疑応答にもしっかりと答え、堂々とした姿がそこにありました。
それぞれの研究内容をしっかりと理解しているからこそ、どんな質問にも対応できるのだと思います。
彼らの自信に満ちた、そして楽し気な姿は、研究の原点であり、刺激を受けるいい時間です。

修了後、博士後期課程に進学する人、就職する人、それぞれ進む道は異なりますが、2年間切磋琢磨してきた同輩たちとの出会いをこれからも大切にしていってほしいと思います。

写真は、一番緊張感が伝わってきたU君です。
(Akiko)2019-02-12