2019.07.05

先週の続き

みなさん、こんにちは、嶋村です。さて今日は前回の引き続き、「なぜ単位の取得が怪しい学生はギリギリまでほったらかして相談に来ないのか」という疑問について考察したいと思います。前回は言語学的な(笑)観点からお話ししました。今日は先週思いついた3つ目の理由を書きたいと思います。


ところで、みなさんはガンダムはお好きですか?僕は結構好きです。昔はプラモデルやおもちゃを集めていましたし、今でもガチャガチャを買ったりします。まあおっさんがガチャガチャする姿は情けない気もしますが、最近は娘のプリキュアのガチャガチャに付き合う体で自分もたまにガンダムのガチャガチャをします(笑)。この前はなんとν(ニュー)ガンダムが当たりました!僕はアムロ vs. シャアの話(あと F91)で終わっているので最近のガンダムは知りませんが、アムロが乗った最後のモビルスーツのνガンダムは結構好きなので、嬉しかったです。ガンダムに興味のない人、すみません。。。


で、ガンダムは非常に深い物語で登場人物に多くの興味深いセリフがあります。その中でアムロの「殴ったね!オヤジにもぶたれたことないのに!」というのがあります。このセリフは一番最初のシリーズのガンダムで出てきます。この時のアムロはまだ子供でたまたまガンダムをうまく操縦できただけの民間人で成り行きで連邦とジオンの戦争に参加するんですが、出撃したくないと駄駄を捏ねるシーンがあるのです。それで、上司にあたるブライト艦長からビンタされるんですが、当該のセリフとなるわけですね。その後、2発目を喰らい、ブライト艦長は「それが甘ったれなんだ。殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか!」と続きます。まあ現代ではこのような根性論は通用しませんが、なんとなくわかるところもあります。


閑話休題。それで思うのですが、やはりギリギリまで自分のすべきことを放置するのはやはり「誰かがなんとかしてくれる」、「先生に叱られたくない」という甘さからくるのではないかと思います。ただスポ健の場合は、「先生に叱られたくない」という感情は、甘さに加えて「無駄なプライドの高さ」に由来する場合もあるように思います。まあ、スポーツで頑張ってきてある程度の自信があって、例えば「オレは試合ではヒーローなのに、なんでこんなヒョロヒョロの大学教員にボロカスに言われないといけないんだ」っていう感情ですね。ただこれは完全なお門違いで、僕がスポーツの為に大学に来たと言う学生によく言うのは「君らのスポーツの経歴なんて大学の成績には何の関係もないよ」ってことです。大学は研究・勉強するところで、スポーツするところではないと僕ら教員は考えていますし、まともに研究している大学教員ならみんなそう思うでしょう(クラブ活動はあっていいですが、それは大学の存在意義の中心ではありません)。もちろん、入学方法は様々でいろいろな制度があるのは認めます。しかし入ってしまった以上は大学の原則に従ってもらうことになります。つまり勉強してもらいます。それを理解せず、謙虚になって勉強に勤しむことができなければいろいろ困ったことになるということを理解しておくべきですが、どうやらそうではない人が散見されますね。アムロはこれまで経験してこなかった世界に突然放り込まれてそこでもがきながら成長していきます。いかなる制度で大学に入ったとしても、大学に来た以上、勉強するのが当たり前だし、研究して論文が書けないなら卒業ができないことを知るべきですね。僕が手を差しのべるのは、こういったことがわかって努力しようとする人のみです。


という厳しい話を書いたところで、また来週。