2019.07.09

JPFFシンポジウム AI時代の大学教育への考察

こんにちは。かわいです。

6月の末に仕事で全国私立大学FD連携フォーラムのシンポジウムに出席してきました。

文部科学省高等教育局の高橋氏による「大学の将来を考える」と題した講演を聞いて勉強してきました。


 (kawai)20190702_1


201811月に「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」答申が出されました。大学の教育・研究をめぐる日本社会全体の方向性を示したものです。講演でも触れられましたが、この20年あるいは30年近く、大学は教育改革に取り組んできており、その筋道に沿った多岐にわたる点がグランドデザインに盛り込まれていると思います。


大学は、社会から、あるいは文部科学省から、「●●をせねばならない」「■■をしなければならない」とせき立てられるように改革が進められてきました。講演の中で、大いに共感できたのですが、大学はかなり改革に取り組んできており、そのことを社会に理解してもらわなければいけないと述べられました。


言い換えれば、大学は、社会との間に信頼関係を築かなくてはならないということでしょう。現在、スポーツ健康科学部・研究科では、10年を節目に、将来ビジョンを策定・議論し、研究・教育・社会貢献を新たに創出するべく奮闘中です。


スポーツ健康科学部・研究科では、卒業していくときに「自分はこんな成長を遂げられたんだ」と学生自身が自信を持って宣言できるような学部・研究科にしていければと思います。入学時のプロフェッショナル宣言を卒業時に発展させるようなことも有効に思いました。


とはいえ、簡単な道ではありません。授業で全国の大学生調査の結果を示したところ、「専門的知識を身につけられたと感じているものの、自分の実力は十分ではないと感じているのではないか」と学生から指摘されました。


しかし、次の点は見定められていません。

・実際にどこにどのようなギャップがあるのか

・学生が自覚しているギャップは何で、自覚していないギャップは何か

・そのギャップは卒業前でまだ経験がないからギャップに見えているのではないか、

また逆に実力十分と見ているが実際には不足しているギャップは何か


高橋氏の説明によると、「学生が、大学において学んだ成果を、自ら説明できるようになること」が方向性として目指されています。学生が説明できるようになるためにも、学部の教職員として、考え、議論を尽くすよう努めたいと思います。


かわい