2020.03.21

旅立ちの季節にあたり

世界規模で先が読めず、また勢いを増して状況が悪化する不安を抱えることとなっています。
混乱が続く中で、大学あるいは学部の対応の早さと先生方そして職員の方々のご尽力に頭が下がる思いでいます。
その一方で、卒業・修了式を迎える学部生、院生の皆さんのことを思うと胸が痛みます。
また、同時にスポーツ健康科学部の先生方、そして職員の皆さんの落胆された様子もとても伝わってきます。

私はスポーツ健康科学研究科の2期生として、2013年3月に修了式を迎えました。
社会人大学院生でしたので、遠い昔に卒業式は経験していましたが、女子一貫教育しか受けてこなかった私にとっては、初めての男女共学の卒業・修了式でした。
当時も、教員として参加した昨年も、立命館大学の旅たちの日は、とても華やかで、学年や教職員という枠を超えて、送り出す側が非常にアクティブに卒業生・修了生の晴れの日を大事にしているという感想を持っています。

卒業生・修了生の皆さんは、そのような晴れの日がなく、また先の読めない事態に多くの不安を抱えながら過ごされていることと思います。
しかしながら、立命館大学スポーツ健康科学部・研究科で学んだことを誇りに、このような時であるからこそしっかりと社会に貢献するという強い意志も持って社会に出て欲しいと願います。

私の場合、社会人をしながら大学院で学ぶ原動力となったのは、大学を卒業するまでに受けてきた教育の影響が大きいと感じてきました。
そして、立命館大学のスポーツ健康科学究科が研究者としての原点であると思っています。
皆さんそれそれが、立命館大学を旅立たれた後、立命館大学スポーツ健康科学部・研究科で学ばれた数々の事に気づかれることと思います。
具体的な知識だけではなく、人との出会い、あるいは自信であったり、時に学生時代の自分に対する反省だったりします。
一年後に気づくこともあれば、20年後に気づくこともあるでしょう。
皆さんの中には、皆さんがまだ感じたこともない大きな力が備わっているはずです。

辛くなった時、嬉しいことがあった時、何もない時、いつでも大学に戻ってきてください。
いつでもどんな時でも、スポ健の扉は開いています。
皆さんのホームとしていつでも皆さんを迎え入れてくれることでしょう。

卒業・修了おめでとうございます。


(ゆ)20200321-01
写真はバスの中からの写真
撮影:ゆ
写真の無断転載はご遠慮ください。

#一日も早く、誰もが「こんな時があった」、と言える日が来ますように