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教員紹介

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林 宏明 林 宏明
林 宏明
教授
HAYASHI Hiroaki
所属学科
薬学科
研究室
天然物化学研究室
専門分野
化学系
学位
博士(薬学)

経歴概要

出身大学院・出身大学他

1987 京都大学薬学部薬学科 卒業 1992 京都大学大学院薬学研究科薬学専攻博士後期課程 修了

研究者になったきっかけ

研究者になったきっかけ

小学生の頃から理科が好きで、できれば科学者になりたいと思っていました。大学は何となく将来性を感じた薬学部に進みました。大学の教養課程で聞いた、「研究者になりたければ私の講義に出なくても単位をあげるから、自分の世界を作りなさい」というある先生の言葉に感銘を受け、研究者の道に進むことに決めました。大学の研究室は、自分の世界を作れそうな薬用植物を研究する研究室を選び、大学の4年生からカンゾウ属植物の研究を始めました。大学院生の時に、カンゾウ属植物の自生地調査をするためトルコに2ヶ月間滞在する機会を得ました。また、博士課程の修了後にドイツに留学し、遺伝子解析の手法を学びました。これら2つの体験を基礎にして、これまでカンゾウ属植物に関する研究を進めてきました。

研究について

研究分野・テーマ

薬用植物の多様性の解析と応用

薬用植物に関する自生地のフィールド調査、栽培、成分分析、成分単離・構造決定、遺伝子解析などを通じて、薬用植物の多様性を明らかにするとともに、多様な含有成分を材料とした創薬研究も行っています。

研究テーマへの想い

私は、重要な薬用植物であるカンゾウ属植物を研究材料として、中央アジアを始めとした世界各地の自生地においてフィールド調査を行ってきました。カンゾウ属植物の収集では世界一と自負しています。最近では、タジキスタンで採集したマオウ属植物を研究材料に加えて、多様な植物系統の栽培、自生地で採集した植物や栽培により得た植物系統の成分単離・構造決定、分子生物学的手法を用いた有用成分の生合成研究までの幅広い研究により、薬用植物の多様な成分の生合成の仕組みを明らかにしたいと考えています。また、企業や他研究室との共同研究により、カンゾウ属植物やマオウ属植物の多様な成分の中から新規な生理活性を見出す研究も進めたいと考えています。

学生へのメッセージ

林 宏明 学生へのメッセージ 林 宏明 学生へのメッセージ

研究室では、植物の栽培から、各種機器分析、化合物単離と構造決定、遺伝子研究まで、いろんなことを経験してもらいたいと考えています

薬学部では、化学、物理学、生物学を基礎とする幅広い分野である薬学を学びます。 薬学の中で、天然物化学は複雑な構造を持つ天然由来の化合物に関して学ぶ学問ですが、これらの化合物の構造を記憶するには、その化合物の生産される経路「生合成経路」の理解が助けになります。 これらの天然由来の化合物は医薬品として使用されているものもあれば、食品等の機能性成分としても重要です。 講義では、その化合物の構造から生合成までの化学的側面のみならず、その化合物の薬理作用や臨床の使用例に加えて、供給方法や用途などの経済的な側面も講義していきたいと考えています。 研究室に配属された学生さんには、植物の栽培から、各種機器分析、化合物単離と構造決定、遺伝子研究まで、いろんなことを経験してもらいたいと考えています。

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