立命館小学校

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授業紹介 第1回「語彙力の拡充を目指した辞書引き指導」 教諭 裏谷順子

1年生から始まる辞書引き

立命館小学校では、1年生から国語辞典や漢字字典、英和・和英辞典といった辞書を子どもたちが自由に使って学習します。立命館小学校の特色ある教育として よく紹介されるのが、色とりどりの付箋紙でふくらんだ辞書でしょうか。辞書を使い出してからわずか半年で、国語辞典にだいたい5,000枚ほどの付箋紙を 貼る児童が多いようです。重いので辞書類は学校においてありますが、たいていの子どもたちは家庭でも同じような辞書を使って、勉強したり遊んだりしていま す。

あくまでも自由に辞書を引く

子どもたちは、授業でわからない言葉が出てくると、すぐに辞書を引きます。そして、その言葉を説明した箇所にまたわからない言葉が出てくると、さらにその わからない言葉を引きます。また、漢字字典は新しい漢字を習うとすぐに引いてみます。音訓索引と画数から漢字を調べることがスタートです。英語の授業では 英和・和英辞典を使います。このような辞書引きは、あくまでも児童の自主性にゆだねられており、付箋紙を貼るのも強制はしていません。でも子どもたちはみ な、辞書を引くのが大好きです。

さらに意欲を高める工夫

ここで、毎週1時間設定している「漢字の時間」の様子をご紹介します。まず、決められた時間内でどれだけ言葉を調べることができるのか、みんなで競争をし ます。授業にゲーム感覚を取り入れることにより、子どもたちの集中力や意欲は一気に高まります。次に、漢字の読み。普段聞く言葉でも漢字にすると難読な言 葉はたくさんあります。「向日葵」「玉蜀黍」「海豚」「土竜」など。繰り返し取り組むことで、難読な言葉も自然に覚えていきますが、すでに知っている言葉 の中に、新しい言葉を織り交ぜることにより、知的好奇心を高めながら、授業に取り組ませます。

1年生でも十分にできる、語彙力が伸びる

通常の公立小学校では、辞書引きは3年生から行います。私も以前の学校ではそうでしたから、はじめは「難しくないかな」という思いがありました。でも知っ ている言葉や漢字がどんどん増えていく喜びに、子どもたちはすっかり夢中。1年生でもできる、という実感をすぐに持ちました。
辞書引きや「漢字の時間」、そして放課後に行う基礎・基本学習「寺子屋の時間」での漢字学習を通して、開校初年度の10月に受検した「日本漢字検定試験 (漢検)」で、全員の児童が当該学年修了時レベルの級に合格したのです。しかも、99%の子どもたちが140点以上(150点満点)という結果でした。
さらに、上の学年で習う漢字でもどんどん吸収しようとする意欲が育っています。児童から授業中に「もっと難しい字を使って」と催促されることもしょっちゅ うです。

音楽の授業と「ことば」

私は音楽の教科指導もしています。歌をうたうときも、言葉はとても大切です。普通、楽譜は横書きで、日本語の歌詞はすべてひらがなで書かれているのです が、私はまずその楽譜を縦書きに、漢字混じり文に直すことから始めます。もちろん、音楽科ばかりでなく、複数の教科の授業が連携して、子どもたちのことば の世界と創造性を高めているのが、私たち立命館小学校の授業です。。

次回は英語の授業をご紹介する予定です。

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