立命館小学校

カブトムシの衝撃

(虫の写真が苦手な方は、以下、閲覧注意してください)

小学校で勤務するようになって、自分にはすごく常識的な経験が欠落していたな、と感じることがあります。この4月は「カブトムシ」に関わってずっとそう感じています。

4月の初めごろ、謎のカブトムシ博士から、本校2年生の各クラスにカブトムシの幼虫のプレゼントがありました。あわせて、校長室にもいただいたのです。2年生も私もびっくりの、サプライズプレゼントでした。
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で、正直に書きますが、これまで私はカブトムシの幼虫を見たことがなく、ましてや飼ったこともなかったので、何をどうしたら良いものか、手も足も出ません。

周りの先生や児童に聞くと、みんな一通りカブトムシの飼育の知識をもっています。昨日は校長室に来ていた2年生と1年生の子どもたちからもいろいろ教えてもらいました。幼虫は基本的には土の中にいること、土が乾かないように霧吹きで水分をあげること。何にも知らない私に、根気よく丁寧に教えてくれます。

しかしこの幼虫、なぜかすぐに土から出てきます。そして、動き回ります。なんせ知識も経験もないので、これがいい状態だか悪い状態だか見当がつかず、飼い主はうろたえるばかり。
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こうやって最初の写真と比べると、約三週間でずいぶん大きくなりましたね。少しずつ愛着が湧いてきて、仕事の合間に様子を眺めるのが楽しみになってきています。

そして、今朝、校長室に来てみて、衝撃。昨日まで白かったカブトムシの幼虫が、オレンジ色になって固まっていたのです。動かない。変な色。大丈夫なのか???
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・・・と、またしてもうろたえていたところ、「これは、さなぎになったということです」と副校長。

ということは、喜ばしいことなんですね。私にはそう判断する知識もないので、いまだに半信半疑、私の気持ちもなかなか心配から喜びに切り替わりません。

そこにまた別の人から新たなアドバイス。乾燥を防ぐためにさなぎを土の中に埋めたほうがいいとのこと。なるほどなるほど。

おそらく私は今、初めてカブトムシを飼う子どもたちと、全く同じスタート地点から新しい経験をさせてもらっているのかもしれないですね。常識の穴を埋める貴重な機会なので、引き続き、おっかなびっくり、うろたえながら、このカブトムシと付き合っていこうと思います。


校長 堀江未来