立命館小学校

目から始まるコミュニケーション

私は、出来る限り毎朝、児童玄関前に立って児童の登校を迎えるようにしています。その時、このコロナ禍ではありますが、マスク着用のまま、「おはようございます!」と挨拶の声かけをしています。もちろん、そんなに大きな声を出すわけにはいかないので、相手に聞こえる程度の大きさで「おはよう」、と声かけをしています。


その時の子ども達の様子です。色んな子がいます。

・門に入って私を見るなり「おはようございます」と先に言って、頭を下げ、会釈する子がいます。

・私とほぼ同時に「おはようございます」と言って、目を見て会釈する子もいます。

・私の正面まで来て「おはようございます」と言って、それから深く頭を下げる子もいます。

・私からの「おはよう!」の声かけがあって、それから、「おはようござます」を返す子もいます。(こういう子が一番多いですね)


・おはようございます、としっかり言えているかどうかマスク着用で定かではないのですが、私の目を見て、頭を下げる子もいます。

・目がちゃんと合ってはいないようですが、少なくとも頭を下げて、私の前を通る子もいます。

しかし、少数ではありますが、残念ながら、

・目を合わせることなく、スーッと通りすぎる子もいます。

・友だちとおしゃべりをしていて、私の方を見ることなく、通りすぎる子もいます。

残念ながら・・・。

 

さて、私は、いつも意識して、登校して来る児童全員の目を必ず見ることにしています。目を見ることは互いのコミュニケーションの始まり、と考えるからです。そして、全員の子に個々に「おはよう!」「おはようございます!」と声かけをするようにしています。挨拶と言うよりも「声かけ」です。頑張って来てくれたなぁ!元気?今日も1日頑張ろう!と、言う意味を込めて。


 そこで、気になるのが、「目の合わない子」です。声をかけている私の方を見ないのです。意識して見てくれていないので、目が合いません。でも私は注意はしません。これは、自然と出来るべきことだからです。恐らくこの子は家庭でもそうではないかなと思います。しかし、注意はしませんが、私は体を傾けたり腰を低くしたりして、目をのぞき込もうとして(笑)「おはよう」と言ってやることにしています。そうすると、少しずつですが、子どもから目が合い始めることがあるのです。目はコミュニケーションの始まり。目は口ほどに物を言う。目から伝わるものは多いものです。コロナ禍でマスクを着用した方々を見ていると正に「目」のチカラは大きいものだ、と感じます。

 


 

学校長  長谷川昭