立命館小学校

鬼はいるのか、いないのか

今日は節分の日。偶然にも今日が2月の全校集会の日でしたので、「節分」に関わって「心の鬼」の話をしました。

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2月2日今日は節分の日ですね。これは600年以上前から日本で続いている風習です。

「福は内、鬼は外」と豆をまく風習がありますね。鬼は、人間と正反対の悪者の象徴です。

それで、豆は悪魔を滅するということで、「豆」をまいて、鬼を退散させる、と言われています。豆を投げることで、悪い空気をお祓いし、この1年の無病息災を願うというものです。

 

しかし、実は、日本の各地では、「福は内、鬼も内」という地方もあるそうです。その地方では、鬼も神様の遣いであるということです。面白いですね。

そう考えると、そもそも鬼って何なのでしょうか?また、鬼はどこにいるのでしょうか?

節分は600年以上前から続いていますが、その昔には、鬼はいたのでしょうか?

そうですね。鬼なんて目の前に現れることなど無かったのです。

 

では、鬼はどこにいるのでしょうか。

それは、一人ひとりの「心の中」にいるのです。

そのみんなの心の中にある鬼を無くして、それを無くすことで福を呼ぼうという訳です。

自分の中の悪い心を無くそうとする、頑張ってやっつけようとする、自分のことしか考えない悪い心を無くそうとすれば、増えてくる心があります。それが、利他心です。利他の心、つまり、皆のことを考えよう、思いやりと優しさの心を持とうとする心が増えるのです。利他の心は思いやりと優しさの心。この心がみなさん一人ひとりの中に増えていくと、みんなが幸せになります。

 

「鬼は外!」。今日は、豆まきをしながら振り返り、自分の心の中にある鬼の心、周りに迷惑をかけていたり、困らせていたり、人任せであったりする心を見つめ直し減らしていきましょう。

「福は内!」。福は願うだけではやってきません。口だけでは福が来るわけないです。自分の心を変えて、思いやりと優しさの心を増やして、ひとのためになることを積み重ねてこそ福は向こうからやって来ます。

 

今日は、節分の豆まきをしながら、みんなの、一人ひとりが持っている善い心をどんどん増やして行こうと気持ちを変えていってくれたらいいなと思っています。

これで、先生からの話は終わります。

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緊急事態宣言期間がもう一ヶ月程延長となりそうです。収束化に向かってもう少しの辛抱。本校児童は校内での生活はよく頑張っています。特に給食の時間は、全学年とってもとっても静かにいただいています。この行動が収束化に寄与していると思いますので、集会ではその頑張りを誉めました。



学校長   長谷川昭