立命館小学校

しめて、くくって、締め括る

早いもので、今年度もいよいよ最後の月。子ども達にとって様々な「学びのまとめの時期」となりました。ところで、この時期には「しめくくる」と言う言葉をよく私達も口にしてしまいます。この「しめくくる」を漢字で書くと「締め括る」となりますが、そうすると、この言葉には、「締める」と「括る」と二つの言葉見えてきます。二つ合わせて「締め括る」です。

 

私の「締め括る」のイメージ。それは、個々の成長を自分の力として体得し、しっかりと包み込むために、ひもをイメージして、まずキュッと締め、しかしながら、それだけでは、まだ不安で不確かかもしれないので、もう一回繰り返して、束ねてキュッとまとめる必要があり、これが、括るという作業となる感じです。二つに分ける必要もないかもしれませんが、しっかりと締めて、束ねて、まとめて、「もう一度確認しながら」締める。これが「締め括る」のイメージです。

 

本校の子ども達には、改めて「この1年の自分の姿を見つめ直し」、頑張たこと・できるようになったこと・成長したこと等を振り返ってほしいと思います。そして、それらを漏れ落とすことなく、本当の自分の力となるように、今月はぎゅっと心を引き「締め」て、そして、もう一度しっかりと確認するため「括る」。そういう作業を、意識して日々過ごしてほしいと思います。

ご家庭でも、お時間をとっていただき、日々成長する子ども達のこの一年の頑張り、伸びた様子を直接お子様に伝えていただき、それを認め誉めていただければと思います。宜しくお願いします。

  

 

学校長  長谷川昭