立命館小学校

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本校3年生児童の作品が応募数1,844点の中から国土交通大臣賞を受賞

本校3年生の松井 葵(まつい あお)くんが制作した作品が「第24回全国児童生徒地図優秀作品展」にて最優秀賞にあたる「国土交通大臣賞」を受賞しました。

下水道の方式の違いに着目し、自宅から身近な2地域間を比較して制作した「水害から街を守る下水道MAP~雨水やコロナの手洗い水はどこに行くの?~」は、立命館大学歴史都市防災研究所主催の「第14回みんなでつくる地域の安全・安心マップコンテスト」(2020年10月24日開催)において最優秀賞を受賞。その後、同研究所が国土交通省国土地理院主催の「第24回全国児童生徒地図優秀作品展」に推薦し、全国1,844点の応募の中から最優秀賞にあたる「国土交通大臣賞」を受賞しました。烏丸通を境に東西で水の流れが異なることを発見し、平面図と断面図を組み合わせたマップを制作した点などが審査員から高く評価されました。

松井くん本人からもコメントを頂きました。

―取り組もうと思ったきっかけは何ですか?
1年生の8月頃に、住んでいるマンションの1階が大雨で浸水してしまいました。1階が使えなくなったり、エレベーターが止まったりした様子を見て驚きましたが、同時に「この水はどこに流れるのだろう」と疑問に思ったことがはじめのきっかけです。また元々地図を眺めることは好きだったので、自分でも作ってみたいと思いました。

―どのようにして作りましたか?また工夫した点はどのようなところですか?
実際に街を歩いて、水たまりが出来ている箇所やマンホールのある位置を自作の地図に書き込んで情報を集めていきました。夏休みにあまり雨が降らなかったので、雨が降ったらすぐに調べに行かないといけなかったことに苦労しました。また水環境保全センターも何度か訪ねて、下水道の仕組みや下水方式の違いなど学んだことも反映しました。
特に工夫した点は、マンホールや下水の位置を分かりやすくするため、透明のシートにそれらを描いて上から被せたところや、断面図をイラストで分かりやすく描いたところなどです。イラストは実際に行った時の街並みや写真を見ながら描きました。

―制作を通じてどのようなことを学びましたか?
まずは、実際に歩いてみて、自宅のある烏丸近辺より銀閣寺周辺の方がマンホールが多かったことです。地下の処理の方式が異なると、側溝やマンホールの数も変わることを実際に見て知ることが出来ました。また日頃の生活で使っている油などの汚水が、水環境保全センターに負担を掛けたり、地球の環境にも悪い影響を与えてしまうことも学んだので、自分も生活する中で気を付けていきたいです。
また防災の対策としても、避難バッグを用意するだけでなく、水の流れや下水処理について知っておくことは、水害などが起こった時に役立つと思いました。

―最後に
7月から取り組んでとても頑張ったので、賞をもらえて嬉しいです。これからの学習も、今回のマップ作りのように、自分で分かりやすく整理しながら、色んな知識を身に付けていきたいです。
松井 葵くん

「水害から街を守る下水道MAP~雨水やコロナの手洗い水はどこに行くの?~」

【関連情報】
第24回全国児童生徒地図優秀作品展(国土交通省国土地理院主催)
第14回みんなでつくる地域の安全・安心マップコンテスト(立命館大学歴史都市防災研究所主催)