• 2019/09/11
  • 脳卒中後の歩行障害を治療する 新しいリハビリテーション手法を開発
  • 立命館大学広報課
  •  立命館大学大学院先端総合学術研究科の美馬達哉教授は、獨協医科大学医学部の小金丸聡子准教授、京都大学医学研究科などとの共同研究で、脳卒中後の歩行障害を治療する新しいリハビリテーション手法を開発しました。本研究成果は国際専門誌『Stroke(卒中)』に掲載されました(2019年9月10日(火)18時(日本時間)ホームページ掲載)。
     本研究では、歩行が困難である患者が麻痺した足を踏み出す度に脳に外部から弱い電流が流れて脳活動をサポートし、足を上がりやすくする方法を発明しました。
     従来は麻痺した手のリハビリに使われていた脳刺激法(経頭蓋直流刺激法(DCS))を新しく歩行に応用し、しかも必要なときにだけ電流を流す点がより優れた手法です。週2回のリハビリを5週間続けることで、歩行スピードが15%向上するだけでなく、歩行のバランスも良くなることが解明されました。今後、より大規模な臨床研究を行う予定です。本研究は脳卒中治療だけでなく、高齢者の足腰のトレーニングにも応用可能であり、超高齢社会を迎える我が国では今後の社会実装が期待されます。
     なお、本研究は、科研費の新学術領域「オシロロジー」および基盤A「新規非侵襲的脳刺激が拓くネオ・リハビリテーションとそのシステム脳科学的解明」の支援を受けています。
     
     プレスリリース全文は、以下をご覧ください。
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