LGA: Languages for Global Actions(グローバル言語科目)
政策科学部では2014年度入学生より、英語に加えて、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、中国語、韓国語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語から1つ選んで学習するグローバル科目(LGA)のカリキュラムが始まります。
1. 英語+外国語の複言語主義で政策課題を考える
2015年度より、「アジアのゲートウェイ」をコンセプトに掲げる大阪いばらきキャンパスに政策科学部は移転します。新しいキャンパスでは、アジアの言語を学習するための環境が格段に向上することに着目し、政策科学部は新しい外国語の学び方を提供します。
まず英語についてです。政策科学部では2014年度より「英語を学ぶ」のではなく「英語で学ぶ」という新しい英語学習を開始します。
EPS: English for Policy Science
しかし英語だけでは現代の政策課題を考えることはできません。複数の文化における経験を持ち、複数言語でコミュニケーションが行える運用能力と異文化間交流に参加できる能力を身につけることは有益です。政策科学部は、国際的なコミュニティ・エクスチェンジ型学習と多言語学習の経験を通じて、世界的な展開を開始するに足るバイタリティを獲得することができると考えます。政策科学部の英語学習科目であるEPS(English for Policy Science)科目とあわせて、英語以外の外国語の教育・学習を通じて、複言語主義 (Plurilingualism)の観点が重要です。
政策科学部で2014年度から開設される「グローバル言語科目」(LGA: Languages for Global Actions)科目は、一般に第二外国語科目あるいは初修外国語科目と呼ばれているものに相当します。多くの入学者は、中学・高校で英語を学習していますので、英語以外の語種から構成されるLGA科目は、学生が大学入学後に学習を開始する外国語学習科目ということになります。
2. 10の言語から1つを選ぶ
政策科学部は、1994年の開設以来、この種の外国語としてドイツ語、フランス語、中国語の3語種を教育してきました。
これまで「研究入門フォーラム」の海外特定プロジェクトが欧州、東南アジア、北東アジア、北米にわたって開かれてきましたが、2014年度以降はそれらを一層拡充し、「グローバル・オンサイト演習」という海外調査実習の科目を開きます。この科目における学びに連動することをねらいとして、多くの語種の外国語を開きます。
語種選択の幅は大きく広がります。従来のドイツ語、フランス語、中国語に加え、ヨーロッパ言語ではスペイン語、イタリア語、ロシア語を、アジア言語では韓国語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語を追加し、10語種からの選択が可能になります。
第二外国語もしくは初修外国語をグローバル言語(LGA)科目と呼ぶのには理由があります。政策科学部では開設以来、学生の海外調査実習を重視してきています。調査フィールドは欧州、北米のほか、東アジア、東南アジアの諸国に広がっています。多くの学生は、2回生・3回生の時にグローバル・オンサイト演習に参加します。グローバル言語(LGA)科目は、グローバル・ オンサイト演習のスケジュールにあわせた学習を可能にし、外国語学習の動機づけを明確にします。
外国語学習をすすめる際には、世界的に導入が進みつつあるCan-Do-Listという「学びのものさし」を用いて言語学習の到達を測ります。
3. 現地調査+言語学習のセットで学びます
ほとんどの学習は、これらの言葉の学習は初めてです。したがってLGA科目は各語種とも初級から始まります。
- LGA入門(全語種共通の講義科目)
- 10の外国語全てについて、専門家が各語種と政策課題についての説明を行います。すべての語種の説明を聞いた後、2回生開講の政策実 践研究プロジェクトの開講フィールドや自分の研究関心にあわせて、講義が終わる頃に語種の選択をします。
- 初級Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
- 当該言語の文字、発音、基本会話、基本文法を習得します。
グローバル・オンサイト演習
外国語の学習をふまえて海外調査を一定期間行います。
(海外調査実習)- 現地での調査研究計画の作成
- 現地調査
- フォローアップ

- 準中級Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
- 初級Ⅰ・Ⅱ・IIIで習得した当該言語の文字、発音、基本会話、基本文法の知識の範囲をさらに広げ、実際に使う機会を増やします。

- 中級Ⅰ
- 準中級Ⅰ・Ⅱ・IIIで習得した当該言語の文字、発音、基本会話、基本文法の知識を用いて、当該言語を使って行う活動の範囲を広げます。

- 中級Ⅱ
- 中級Ⅰに引き続き、当該言語を使って行う活動の範囲をさらに広げます。
