政策科学のおもしろさ

豊富な知識と政策能力を育て、社会のさまざまな場面で活躍できる力をつくりだす

政策科学のおもしろさについて

政策科学は「総合的」「学際的」といわれます。環境問題、都市・地域問題、高齢化社会、グローバル社会など、近年世界的に大きな課題となってきた社会問題に対しては、既存の単一の学問分野だけでは対応ができません。そのため、多くの学問の英知を結集させることが必要なのですが、それには関係分野の知識を身につけることが必要です。その上で、これらの知識を的確に組み合わせることによって、合理的な政策づくりをしていくことが求められます。

政策科学部の中心カリキュラムである政策科学科目では、政策を考える上で必要となる基礎的な科目群(導入科目)やより専門的な科目(専門科目)を段階的に配置し、また論理的思考力やライティング能力を培う基礎演習(1回生)、現実の政策問題にグループで取り組む研究入門フォーラム(2回生)、これらを通じてより深く関心をもった学問分野を専門的に学ぶ専門演習(3・4回生)、そして、専門分野の観点から政策問題を研究・発表するPSエキスポやアカデミック・フェスタなど、政策科学を学ぶ上で効率的で体系的なカリキュラムを取り入れています。

政策科学部のカリキュラム体系からもわかるように、政策科学の学び方はまずコアとなる学問分野(政治学、行政学、法律学、経済学、経営学、社会学、建築学、環境学、都市工学、情報学など)の基本的知識を身につけることが必要です。その上で、これらを具体的な政策課題に照らし合わせ、必要な学際的知識を動員することによって、政策づくりを進めていかなければなりません。また、実際に特定の政策がつくられた過程を検討することも、実効性の高い政策立案には欠かせない作業です。これらを通じて幅広い知識と関心を涵養し、自分がより専門的に深めてみたい学問分野を選択し、それをマスターしていきつつ、再び解決困難な政策課題へトライしていくという循環が、政策科学を学ぶ者の姿勢として大切です。

さらに、政策科学の学びにとって不可欠なのは「フィールド調査」です。政策はひとたび実施されることによって、多くの人々や企業に対して強い規制や誘導をもたらします。それによって、利益を得る人もいれば、不利益を被る人も発生します。かりに、そのような不利益が甚大で取り返しのつかないものであれば、そのような政策は実施すべきではないでしょう。政策科学部では、このような政策のもつ社会的責任の重大さに鑑みて、机上の理論や制度の学習だけでなく、フィールド(現場)で地域の調査や関係者へのヒアリングなどを行う実践的な学びの場を提供しています。

政策科学にとって必要となる学習素材としては、各専門分野の基礎テキスト、様々な政策課題に関連する文献、社会問題を扱っている雑誌など、実に様々なものが挙げられます。そこから自分の関心に合わせて、理論を深めたり、特定の政策分野についての知識を広げたりしていくとよいでしょう。また、基本的なスキル(技術)を身につけるために、情報処理や外国語を学ぶことも必要です。そして、機会を見つけて関心のあるフィールド調査を行ってほしいと思います。

これらの総合的な学習が、みなさんの豊富な知識と政策能力を育て、社会のさまざまな場面で活躍できる力をつくりだすことになります。