学部概要

教員紹介

上久保 誠人 教授

専門分野
現代日本政治論、政策過程論、国際政治経済学

プロフィール
1968年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。伊藤忠商事(株)勤務を経て、2008年、英国ウォーリック大学(University of Warwick)で博士号(政治学・国際学)取得。早稲田大学グローバルCOEプログラム「アジア地域統合のための世界的人材育成拠点」客員助教、立教大学法学部兼任講師、早稲田大学国際教養学部非常勤講師などを経て、2010年立命館大学政策科学部に赴任。
研究・教育

90年代以降の日本の政策過程における政治家と官僚の関係(政官関係)を、特に官僚に焦点を当てて分析してきました。この時代は「失われた10年」と呼ばれます。しかし同時に、「選挙制度改革」「省庁再編」など政治・行政改革が大きく前進した時代でもありました。この改革の過程では、改革推進を目指すリーダーや若手政策通、官僚組織内の改革への協力者が登場し、財界・業界などの利害を代表した政治家や官僚と激しく競争しながら、改革を推進していきました。

今後は、これまでの政官関係分析を発展させ、政治・行政における「官僚と民間」、「中央と地方」の適正な関係はなにかを、より現場に入って分析したい。そして、ただ「官僚を排除すればいい」「民間に任せればいい」「地方に任せればいい」と単純に主張されがちな議論に、一石を投じたいと考えています。

メッセージ
すべての政策は必ず「政治」という過程を通して決まりますが、「政治」を通った政策は理想的なものからかけ離れてしまうと、しばしば批判されてきました。しかし私は、「政治」が生み出す、さまざまなアクターの競争によるダイナミックで激しいエネルギーが、社会をいい方向に変えていくのだと信じています。いい政策は、机上ではなく現場で生まれるものです。皆さんも政策科学部で、政策が生まれる現場を学び、一緒に熱いエネルギーを感じてみませんか。
キーワード
政策科学、現代日本政治論、国際政治経済学、英国政治論、比較アジア政治学