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研究入門フォーラム・政策科学特別実習 ハワイプロジェクト現地調査

政策科学部2回生の小集団演習科目である研究入門フォーラム・ハワイプロジェクトでは、政策科学特別実習として、13名の受講者が2013年9月8日(日)~9月18日(水)に本学部教員の上原拓郎助教、権藤千恵非常勤講師とともに米国ハワイへの訪問調査を行いました。

今回の調査実習の目的は、前期に実施した文献調査を通じて、ハワイの経済、文化等、多面的な政策課題の活性化を検討するために、より具体的な知見を得ることです。13名はサブ・テーマ別の4つのチームに分かれて、調査を行いました。チームは1)盆ダンス、2)フィルム・ツーリズム、3)ウェディング、4)食生活です。

現地での調査手法はサブ・テーマ毎に随分異なりました。例えば、食生活チームは、ハワイ大学の研究者へのインタビュー調査に加えて、各地のファーマーズ・マーケットやレストランを訪れ、実食を重ねました。ハワイの多くの人々が抱える肥満の問題を解消するための食のあり方を、フィールドワークを通じて考察することができました。

(写真1)                                            (写真2)                                            (写真3)

また、盆ダンスの調査では、マノア、モイリイリの2地区を中心にアンケートと現地調査を行いました。また、現地の盆踊りに参加することで、日本とハワイの違いを肌で感じることができました。具体的には、早朝のファスト・フード店や喫茶店に集まっている日系の中高年の方々に話しかけ、事前に作成していたアンケート調査に協力いただきました。100名を超える方へのアンケート調査を通じて、盆ダンスの練習への参加や、地元寺院への訪問、さらには予定していなかった盆ダンスへの参加など、貴重な情報と経験を得ることができました。

(写真4)


研究入門フォーラムにおける訪問調査はまさしく、アクティブ(能動的)に学ぶ場としての貴重な機会であったと確信しています。結果として得られたものは、研究のために得られた情報だけではありません。前期には英語でのコミュニケーションに躊躇していた学生も、実習期間中は積極的に英語を話し、現地の人々との意思疎通を試みていました。また、先行研究の調査が難しく、準備が思うように進んでいなかったチームは、現地に到着してから夜を徹して議論をし、インタビューの準備に取り組んでいました。彼らは研究入門フォーラムの目的の一つである、チームワークを学ぶ貴重な体験をしました。


(写真5)                                               (写真6)

最後に、インタビューを快く受けていただいた皆様にこの場を借りて、厚く御礼申し上げます。


(写真1) 
ハワイの食文化がひとつにつまったプレートランチは、さとうきび労働者として各国からやってきた移民が、それぞれの国のおかずをもちよって、ひとつの食卓を囲んだことからはじまったといわれています。この日はハワイの伝統食のひとつであるロミ・サーモンやラウラウ、現地で多く食されるアヒ(マグロ)のグリルなどを全員で味わいました。

(写真2、3)
全米で唯一セリが行われているホノルル港のフィッシュオークションを見学しました。
日系人の大谷松治郎が創業したUnited Fish AgencyとNPO法人のHawaii Seafoodが共同でセリ市のエデュケーショナルツアーを手がけています。ツアーでは、ハワイの延縄漁の仕組みや新鮮なマグロの選別方法などを学びました。

(写真4)
盆ダンス写真
Windward Community Collegeでの盆ダンスフェスティバル
ハワイでは6月から8月の間、各地で先祖を供養するための盆ダンス(盆おどり)が開催されており、民族や世代を超えて多くの来場者で賑わいます。

(写真5、6)
ハワイのロケーションツーリズムを調査しているメディアチームは、オアフ島から島内便で30分のカウアイ島へ渡り、映画「ファミリー・ツリー」をケーススタディとして、映画が観光業にもたらす効果や、どのような映画が観光効果に結びつくのかについて調査を行いました。カウアイフィルムコミッショナーのアート・ウメズ氏には、インタビューの他フラダンスのレッスンを体験する機会もいただきました。











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