SUZUKI Hanako

鈴木 華子

鈴木 華子
所属学部
総合心理学部
職位
准教授
専門
カウンセリング心理学
主な担当科目
「英語P1」、「英語P2」、「英語P3」、「英語P4」
おすすめの書籍
置かれた場所で咲きなさい渡辺和子(著)幻冬舎

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

私の専門分野はカウンセリング心理学です。その中でも特に、文化、マイノリティ、メンタルヘルスをテーマに研究をしています。

例えば、留学生の適応と予防的支援に関する研究では、多様な文化的背景を持つ人々が、健康を保ち、能力を最大限発揮しながら生活していけるように、メンタルヘルス支援、キャリア支援、社会に向けてのアドボカシー等、多角的・多層的なアプローチによる予防的支援の構築に取り組んでいます。

それ以外にも、アメリカ、カナダ、フランスなど海外の研究者と、メンタルヘルスやキャリアに関する比較文化研究も行っています。

どんな学生時代を送っていましたか。

高校生の時に1年間留学したアメリカに馴染んでしまい、その後の6年間をアメリカで過ごしました。“Work hard, play hard” という言葉のように、よく学びよく遊んだ大学・大学院時代だったと思います。

特に学部時代は、英語力不足と課題の多さに泣きそうになりながらも、周りに助けてくれる友人たちがいたからこそ乗り越えることができました。また、英語での勉強が慣れてくると、高校でキャリアカウンセリング、DVシェルターで母子支援、精神病院で研究補助など、興味のある活動全てに首を突っ込んでいました。

異文化交流という名の下よく遊んだおかげで、今では世界のあちこちに友人がいます。日本に行くからと連絡をもらったり、学生時代のように話に花を咲かせたりしていると、たくさんの人たちと出逢えて本当に良かったと思いますし、学生時代に海外に出してくれた親に感謝しています。

現在の専門分野を志した理由・きっかけを教えてください。

人と関わる仕事がしたかった、そして心理学が大好きだった。その2つが、修士課程に進んだ大きなきっかけです。また、大学・大学院生時代に、様々な活動を通して、現場の実態と政策の間に乖離が見えた時、研究によって実態を数字で示すことで政策に少しでも影響できたらと思い、博士課程進学を決めました。

私が通っていた大学院は、社会的公正に重きを置いていたため、多様な人間が生きやすい社会を作るためには、カウンセラーとして、自らが動いて社会を変えていかなくてはいけないということを繰り返し教えられました。その教えが今でも私の原動力になっています。

高校生へメッセージをお願いします。

子どもでもなく、大人でもない。

できることも多いけれど、できないこともまだまだある。

きっと、今が楽しい人もいれば、今が辛い人もいると思います。

ひとりひとりが感じることに、違いはあっても、間違いはありません。

たくさん学び、たくさん感じ取り、たくさん考えて下さい。

いま研ぎ澄ます感情や感覚は、きっと今後の皆さんの糧になるはずです。

広い世界を見渡してみて下さい。

一歩を踏み出してみて下さい。

皆さんは、どんな将来を描きますか?

経歴・業績について