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2020.02.10

第12回AJI研究最前線セミナー 開催

2019年12月17日、第12回AJI研究最前線セミナーが開催され、Dr. Khashan Ammar(立命館大学アジア・日本研究所 専門研究員)が「現代イスラーム経済におけるワクフ研究の意義と展望:古典的理論とマレーシアでの新動向を中心に」と題して、「ワクフ(所有権停止)」の理念に基づいて財産を寄進して公共財を形成する慈善制度が、イスラーム初期から現代に至るまでどのような法学的な解釈によって展開されてきたのか、またそれが、現代のマレーシアなどでどのように再活性化されているのかについて、報告をおこないました。「ザカート(義務の喜捨)」などと比べるとイスラーム法上の典拠が少なく、その分法学者たちの解釈の余地が大きいという指摘を含めて、斬新な視点がいくつも出され、フロアからも、イスラーム法学の仕組みなどに強い関心が寄せられ、活発な質疑応答がなされました。

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報告をおこなうDr.ハシャン