研究プロジェクト紹介

共創領域

インドネシア歴史文化遺産のデジタルアーカイビングと高精細4次元可視化コンテンツの開発

プロジェクトリーダー
情報理工学部

田中 覚 教授

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プロジェクト紹介

 本プロジェクトでは、インドネシア政府と協力して、同国のユネスコ世界遺産である「ボロブドゥール寺院遺跡」と、近隣の古代都市遺跡である「リヤガン遺跡」を、最新の3次元計測技術で精密にデジタルアーカイブ化します。外国の研究者にこの遺跡の調査が許可されたのは初めてで、これまでの友好関係と研究実績を通じて画期的なプロジェクトが可能となっています。

 さらに、作成したデジタルアーカイブを実験データとして用いて、熱帯地方のジャングルと強い太陽光に由来する計測ノイズの影響を受けないような、新発想の高精細可視化手法を開発するものです。この可視化手法を活用して、遺跡の高精細な「4次元可視化コンテンツ」を開発することで、遺跡の建造過程や時代による都市の変遷などの「時間的変化」を可視化することができます。

 インドネシアの考古学者などの専門家と連携して、4次元可視化コンテンツを有効に活用した国際貢献への道が拓かれることが、おおいに期待されています。

ボロブドゥール寺院遺跡の3次元計測活動
ボロブドゥール寺院のストゥーパ(仏塔)。
72基の内部に1体ずつの石仏が納められている。写真のストゥーパは観光用に中を見せているもの。
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