研究・産学官連携ニュース

2015.05.18

立命館大学薬学部 専門研究員 山門陵平博士が日本化学学会第95春季年会において優秀講演賞(学術)を受賞


前田先生(左) 山門博士(右)



このたび、立命館大学薬学部・前田大光研究室の専門研究員・山門陵平博士が日本化学会第95春季年会において優秀講演賞(学術)を受賞しました。この賞は、春季年会における一般研究発表(口頭B講演)において、2015年4月1日時点で満36歳未満の講演を対象に選考が行なわれ、発表内容、プレゼンテーション、質疑応答などにおいて優れた講演で、講演者の今後の一層の研究活動発展の可能性を有すると期待される研究として評価されるものです。

受賞研究内容
有機半導体の構成ユニットであるπ電子系の集合体形態を制御することは、材料開発においてきわめて重要な課題です。前田大光研究室では、電荷を有するπ電子系を設計・合成し、相反する電荷種間や同じ電荷種間の引力や斥力を利用することで、その集合体の構築に挑戦しています。本研究では、負電荷を有するイオン(アニオン)とそれに対する高い相互作用能を有するπ電子系からなる会合体を形成し、正電荷を有するイオン(カチオン)とのイオンペア型集合体の創製に成功しました。さらに、結晶やソフトマテリアルなどにおけるさまざまな集合体形態の解明を実現しました。

詳細
日本化学会第95春季年会 http://www.csj.jp/nenkai/95haru/
2015年3月26日(木)~29日(日) 日本大学船橋キャンパスにて開催
講演者:立命館大学薬学部 山門陵平
講演番号:4D1-37
演題:アニオン応答性π電子系への直線状共役ユニットの導入