ものづくりとソリューション研究会

BtoBであれ、BtoCであれ、顧客のニーズを満たすこと、つまり、顧客が必要とする商品を提供することが、ものづくりに求められる社会的役割です。この視点に立てば、ものづくり企業の社会貢献は以下のような広義の文脈で捉えることになります。

ものづくり活動は、顧客に変わって、顧客が必要とする多様な問題解決策を提供することにあります。顧客に変わって、問題解決手段を提供することが、ものづくり企業が生み出す付加価値と考えるならば、ものづくりとは、顧客にソリューションを提供することに他なりません。

顧客がどのような問題を持ち、それを解決しようとしているのかを吸い上げ、それをもとに設計情報を創造します。この設計情報が顧客に届くことで、ものづくりがソリューションとしての社会的意味を持ちます。ものづくり能力構築のターゲットは、ソリューション提供を目指し、顧客にはじまり、顧客で完結する設計情報のスムーズな流れを生み出し、かつ、それを絶え間ないサイクルとしで確立することにあります。

本研究会は、「ものづくり能力をビジネスモデルレベルで捉える」発想で、研究を進めていきます。