研究プロジェクト

JAL再生を先導した哲学・教育プラットフォーム:
JAL社員の意識・行動改革を支えた教育基盤

プロジェクトリーダー:金井 文宏

金井 文宏

メンバーリスト

リーダー
金井 文宏立命館大学OIC総合研究機構客員教授
メンバー
谷口 悦子立命館大学OIC総合研究機構客員助教
金井 壽宏アドバイザー 神戸大学大学院経営学研究科教授

研究プロジェクトの概要(目的・目標(成果))

【目的】

本プロジェクトにおいては、2015年度より日本航空株式会社(以下JAL)再建を支えた稲盛経営哲学による意識改革プロセス解明をベースに、2016年度は意識改革の研修を推進した教育部門の教育設計とその基本的な考え方を通したJALの哲学・教育プラットフォームのより詳細な把握を行ってきた。それにより、以下のことが明らかになった。

  1. ① JALフィロソフィ共有のための全社的な哲学・教育プラットフォームの教育コンテンツ&メソッドの特性
  2. ② 現場の組織学習を、JALフィロソフィを軸として統括する管理職のリーダーシップ
  3. ③ 社員の意識改革のプロセスを解明し、現場の組織学習-組織行動が変化する要因を把握

2018年度においては、稲盛経営哲学を実践するKDDIとJALのフィロソフィ教育を比較研究し、各企業の組織学習―組織行動の変容について解明する。また、現場における“哲学・教育プラットフォーム現場モデル”として解明するために、中小企業オーナーの多い盛和塾塾生企業(株式会社LIFULL等)の哲学・教育プラットフォームとの比較調査研究も行う。

併せて、中国盛和塾生企業へのインタビュー調査より、中国企業のフィロソフィ教育を解明することにより、国をも超えた、哲学・教育プラットフォームの普遍化・一般化へ向けたモデルを検討する。

【成果】

・現場における教育プラットフォームモデルの解明
経営や哲学・教育プラットフォームの在り方について全社的なJALフィロソフィ教育の調査分析を行ってきた。現場活性のキーとなっていると考えられる組織学習、中間管理職のリーダーシップについて、盛和塾塾生企業との比較研究により、現場の哲学・教育プラットフォームモデルをつくる。
・哲学・教育プラットフォームの一般化・普遍化、モデル検討
JALフィロソフィの教育プロセス及び現場における浸透過程の解明をベースにKDDIの教育部門へのインタビュー調査と比較検討することにより、大企業における哲学・教育プラットフォームの一般化・普遍化、モデルの仮説をつくる。

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