日経ウーマノミクスフォーラム「ダイバーシティ研究環境整備と女性研究者の未来」が開催されました

2018.09.10

 

   8月31日、大阪国際会議場で開催された「日経ウーマノミクスフォーラム
ダイバーシティ研究環境整備と女性研究者の未来」
(主催:日経ウーマノミクス・プロジェクト実行委員会)に、
パネリストとして情報理工学部の西原陽子准教授が参加しました。

 このフォーラムは、近畿圏で学ぶ院生、女子学生、女子高校生と
その父母に広く参加を呼び掛け、人生の分岐点である、就職・結婚・出産などを
乗り越え活躍し続ける女性研究者から経験談をもとに、志あるメッセージを
発信することを目的に開催され、高校生(約130名)、一般参加者合わせて
約500名が来場しました。
 
 各大学・企業ブースでは、入試・就職相談や、院生・学生が女性研究者
触れ合える場も提供され、立命館大学のブースでは来場した高校生に
西原准教授の研究室の学生が作成したソフトウェアに実際に触れてもらう機会を
設けました。

 
                     
 パネルディスカッションIIIでは、立命館大学情報理工学部准教授の西原先生の他、
関西地域の国立大学、私立大学と塩野義製薬株式会社などから5名の研究者が登壇し、
パネルディスカッションが行われました。
 それぞれの研究内容やキャリアについて紹介がされたあと、コーディネーターの
竹内美緒氏(国立研究開発法人産業技術総合研究所)から「なぜ理系の道を選択したのか」
や「理系の仕事のやりがい、楽しさ」「キャリアステージごとの悩みと突破方法は」
などについて質問が投げかけられました。

 西原准教授は、「特に情報系の理系研究では家に仕事を持ち帰ることも出来、
研究時間を自分でコントロール出来るところが良い。また研究室で長時間一緒に
過ごす学生の成長や変化を身近で感じられるところもやりがいの一つである」と述べました。
 また、最後に「将来の夢、若者へのメッセージなど」を一言述べる場面では、
「目の前にある好きなことを活かし、自分の作った技術でだれかの役に立つことが
出来たらとても嬉しい。研究者として一人前になるまでは、大変なこともあるが、
論文や研究成果は性別や年齢、属性に関係なく評価される。研究が好きであることは
大前提だが、キャリアの一つとして、研究職はやりがいのある仕事だと思う」と述べました。

    

       

  また、立命館大学 情報理工学研究科 2回生の森 晴菜さんによる
「きっかけは全て身近なもの」と題されたミニセミナーも開催されました。
周りの友人の研究テーマは音楽ゲーム、将棋、コミックなど、
また森さん自身の研究テーマは小説であり、自分の好きなことを元に研究している人が
多いことをあげました。大学生活では勉強はもちろん大切だが、知識や学力よりも、
「自分で考えることが出来ること」が、より大切であることを、参加した女子高校生に
伝えていました。