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こんにちは。立命館大学サービスラーニングセンターの山﨑と申します。
立命館大学では、復興+R基金を活用して、この夏休みに4回の震災ボランティアプログラムを実施しました。
今回は、3、4回目に当たる「いわてGINGA-NETプロジェクト」との連携プログラムについてご報告します。

3月11日に発生した大震災は、大きな被害をもたらしました。避難所や応急仮設住宅で暮らす数多くの避難者の方の生活を支えるためには、長期的に様々な支援が必要です。一方、この未曾有の被害に対し、力になりたいという学生も数多くおり、また大学等も夏期休暇に向けて、学生の活動を支援しようという機運も高まっていました。こうした被災地の要支援ニーズと学生のボランティアニーズを効果的に結びつけるために結成されたのが「いわてGINGA-NETプロジェクト」です。
企画・運営にあたっては、岩手県立大学学生ボランティアセンターが、県内のボランティア活動プログラム開発、マッチングや宿泊サポートを(特)ユースビジョン及び(特)さくらネットが、全国の大学ボランティアセンター、及び学生ボランティア推進団体と連携して、学生ボランティアの募集、送り出しを行いました。

学生ボランティアの募集を行った第2~8期では合計1086名、146校が参加。
立命館大学が参加したのは以下の通り。
第7期
日程:2011年9月7日(水)~9月13日(火)
参加人数:25名
第8期
日程:2011年9月14日(水)~9月20日(火)
参加人数:24名

本プロジェクトの活動は、仮設住宅のコミュニティ活性化を図るものでした。そのために、「お茶っこサロン」と名づけられた活動を岩手県釜石市、陸前高田市などで展開しました。これは、応急仮設住宅に引越ししてきた方々とお茶を飲み、お菓子を食べながら、引越しした後の住民間の新しいご近所づきあい、「顔の見える関係」を築くお手伝いをするものです。
このサロンでは、初めて行く場所では、机や椅子、お茶セットなどを積み込んで、場所の設営から始めました。その後は、お茶っこサロンを訪れてくれた方々にお茶を出してお話をしたり、子どもたちと外で遊んだりしながら、場所や訪れてくれる方々の様子によってサロンの内容を考えていきました。

 7期、8期では、活動の後半であったため、地域住民の間でもサロンの認知は浸透しており、学生たちは前の期での活動を引き継ぎながら、さまざまな工夫をこらし、イベントを企画・運営していました。
 活動終了後には、毎晩活動班ごとにふりかえりを行い、翌日の活動に向けて準備をしたりして過ごしました。「何のために自分たちは活動しているのか」「もっとこんなことがしたい、こんなことができるんじゃないか」「どうしたらもっとサロンに人が来てくれるのか」「今日こんなことがあって嬉しかった・落ち込んだ・考えさせられた」などなど、その日あったことを班内で共有し、よりよい活動にしていくために熱く語り合っていました。

最終日には、「○○します宣言」を1人ずつ書き、恒例の全体写真を撮って活動終了。
実質活動は4日間という短い間でしたが、実に濃い4日間を過ごした仲間との別れは離れがたいものです。最後まで別れを惜しみ、バスの出発時間になってもなかなか乗ろうとしない学生ばかり。再会を約束し、涙と笑顔の別れとなりました。

そして、夏休みのいわてGINGA-NETの活動が終了した約1ヶ月半後の11月13日(日)に、京都で「いわてGINGA-NETプロジェクト報告会~いわてでみたこと・みつけたこと・1086人の学生が動いた60日間」が開催されました。

いわてGINGA-NETプロジェクトが社会にもたらした効果は?
全国から岩手に集結した学生たちは何を行い、何を感じたのか?
大学は、学生の活動をどのような枠組みで応援したのか?
いわてGINGA-NETプロジェクトの今後は?

関西を中心に全国から約200名の参加者が集い、参加した期を越えてGINA-NET参加者による交流が行われました。みんなそれぞれに参加したときのことを思い出し、また岩手に行きたい・帰りたいという声も多く聞かれました。

まだまだこれからも、いわてGINA-NETの活動は続きます。

いわてGINGA-NETプロジェクト
http://www.iwateginga.net/

特定非営利活動法人ユースビジョン
http://www.youthvision.jp/