立命館大学「100円朝食」の生みの親!!父母教育後援会 田中千佳江さんインタビュー

100円朝食は、父母教育後援会の支援により実現しました。
発案者である田中さんに100円朝食が誕生した経緯と
込められた父母の想いを伺いました!

昨年5月、父母教育後援会(※)(以下:父母会)の会合で、下宿生の保護者の方々から「子どもがきちんとご飯を食べているのか心配」という声を聞きました。同じ時期、視察で訪れたBKCの食堂で「朝定食260円」のポスターを目に。それがきっかけで「朝ごはんは大切だよね」という話になったのです。

大学生は授業の開始時間が曜日によって異なり、生活リズムも乱れがちです。立命館大学は半数以上の学生が一人暮らしをしていることもあり、朝食を食べない学生も多いと聞いていたので、食堂の朝定食をより多くの学生が利用しやすいようにと、価格を「100円」にしたらいいのではないかと会議で提案しました。インパクトのある「100円」という価格にはこだわりたくて、差額の160円を父母会で負担することが決まりました。

最初は、ちゃんと利用されるか不安がありましたが、10月からBKCで試験的に100円朝食を導入してみると、なんと利用者が1.5倍に。学生から「100円朝食を食べるようになって生活リズムが変わった」という声があり、私たちの想いをしっかり受けとってくれているんだと、嬉しくなりました。利用している学生は、「安い」という理由だけではなく、早起きして身体のバランスを整える、早起きした時間を有効に使うなどの目的をもって食べに来ているようですね。大学生の間に朝食を食べる習慣を身につけて、将来へ繋げて欲しいと願っています。

父母教育後援会 田中 千佳江さん父母教育後援会 田中 千佳江さん

※父母教育後援会は、「立命館大学の教育方針に則り、父母との連絡を密にし、教育事業を援助し、併せて会員相互の親睦を図る」ことを目的としています。会員数は約3万人です。