• [+R な人] 「ナノビワ」で水中ロボットを研究/齊藤崇之さん

  • 2010年4月01日更新

ナノビワ、現る。湖のトラ、泳ぐ。

齊藤崇之さん(理工学研究科 博士課程前期課程1回生)
BKCの新研究施設「ナノビワ」で水中ロボットを研究

小学生の頃に見た映画「ジュラシックパーク」のメイキング映像でのロボット製作に刺激を受けて理工学部に進学しました。しかし、3回生まで真剣に勉強することもなく、遊びとバイトに明け暮れる日々でした。

4回生になる直前のある日、研究室で先輩の作った水中ロボットを見せてもらうことがありました。先輩の説明を聞く中で、今までの勉強がロボットを作る上でどのように役に立っているのかを初めて実感。「もっと勉強しないと」という気持ちとロボットへの情熱が湧いてきました。それからは、バイトを控え、毎日のように図書館にこもって勉強しました。研究室に泊り込んで勉強することもありましたね。

撮影スタッフの方々

印象に残っているのは、真冬の琵琶湖で水中ロボットの実験をしたことです。企業や地元の方々の協力を得てできた貴重な体験です。水深18mの世界を見た時は感動し、水中ロボットをもっと研究したいという衝動に駆られました。

大学生活の3年間はのんびりと過ごしましたが、あの時の自分がいたからこそ今の自分があると思います。「忙しい」ということは、毎日が充実しているということ。幸せなことだと思います。

4月から大学院に進学します。「初めての人でも簡単に操縦できる水中ロボット」。これが大学院での研究テーマ。今度、新しくBKCにできる研究施設「ナノビワ」(琵琶湖・琵琶湖環境を10億分の1のスケールで表現した実験水槽)を活用して、水中ロボット「湖虎(COCO)」の研究にさらに熱中しようと思います。

ナノビワ…タテ5m×横5m×深さ3mの琵琶湖を模擬した水槽。微細気泡による水質の浄化とそれに要するエネルギーを太陽光から得るシステムを取り入れた、自然エネルギー活用型実験水槽である。

水中ロボット・湖虎(COCO)…本学理工学部と大日本スクリーン製造株式会社、東海大学との共同研究プロジェクトとして、アーム(双腕)を搭載した小型水中ロボット。「湖を駆ける」という意味と、その容姿が虎の姿に似ていることから「湖虎(COCO)」と愛称づけた。琵琶湖の環境保全に役立つロボットとして、ますます進化する予定だ。

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