• [+R な人] 株式会社らくたび代表取締役/山村純也さん

  • 2010年5月21日更新

やっぱり自分は「京都」なんです。「経営」は、課外活動で学びました。

山村純也さん(立命館大学文学部卒業)
株式会社らくたび代表取締役

「独立に必要なノウハウは、学生時代に学びました」と語るのは、山村純也さん。株式会社らくたびの代表取締役だ。この「らくたび」という名前。聞いたことがある人も多いはず。京都の観光ガイド、講座、そしてらくたび文庫などの出版と、京都観光におけるonly oneの会社だ。

山村さんは、卒業後、旅行会社に勤務していた。英米文学を専攻していたため、担当は海外。5年半の勤務で、ほぼ全世界を訪問した。順調に見える生活。しかし、本人は悩んでいたという。「本当にお客様に満足してもらえているのか」と。充分な勉強ができていない自分自身に焦りがあった。その中で事件が生じた。9・11の同時多発テロだ。この影響で、約半年間、会社の仕事がなくなった。自分を見つめなおす時間だった。

山村純也代表取締役

学生時代は、京都学生ガイドクラブの活動をしていた。京都観光する方を対象とした学生ガイド団体だ。仕事がなくなった時期、学生時代の経験を生かし、社内で京都観光の新しい企画を提案した。この企画が当たったのだ。「やっぱり自分は『京都』だ」。世界中を訪問して、京都の歴史・文化・伝統の良さを再認識していた。その後、学生時代からの仲間たちと土日・祝日に京都ガイドの仕事をはじめることになる。それが口コミやブログで広がり、2年後に独立することになった。

独立のイメージは持てていた。山村さんは京都学生ガイドクラブの代表として、「経営」をしていた。ガイド業の収入は、春と秋。必要な経費を計算。春・秋の収入ノルマをたてた。また、収入がない時期は旅行会社向けの情報誌を作成し、広告収入を得た。ガイドの教育、トラブル対応なども経験していた。「このような経験ができたのも、立命館大学の自由な校風があったからだと思っています」。

緑を含んだ5月の風のように、爽やかな笑顔で語ってくれた。

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