ひらめきと発見と出会いの場
南浦聡介さん(2011年3月経済学部卒業)
川口 玄さん(経営学部5回生)
衣笠図書館「ピア・ラーニングルーム(ぴあら)」の空間調整とロゴデザインを担当
2011年4月1日(金)、新学期を迎えた衣笠キャンパス図書館1Fに「ピア・ラーニングルーム(呼称:ぴあら)」が開設しました。私たちは今回、この施設の空間の調整とロゴデザインを主に担当しました。
もともと私たちは、経営学部八重樫ゼミで「メディアデザイン」について学んでいました。新しい施設を作る際に「学生の意見を」ということで、八重樫先生から「やってみないか」と誘っていただいたのがきっかけです。
「ぴあら」の最大の特徴は「ピアラーニング」。主体的な学習者としての学びの転換を促し、「仲間(Peer)」とともに学ぶ楽しさ、成長する喜びを感じる場であること。そうしたコンセプトをもとにロゴデザインを手がけました。また、建物にカタカナの名称がついているBKCでは、ほとんどの学生が建物の名前を略して呼んでいます。それなら最初から呼称を決めることで、利用者に親しみを持ってもらえるのではないかと考え、「ぴあら」という名前が生まれました。ぴあら」の「ぴ」についている点は、ひらめきを表すマーク。受動的な学びではなく能動的に、仲間とともに学ぶことで得るひらめきや発見を意味します。
他にも、施設内にあるポスターやシール、クリアファイルなどのデザイン、テーブルや椅子の配置など空間デザインにも取り組みました。学びのスタイルに合わせて自由に移動できるテーブルや椅子を配置、仕切りをなくした開放的な空間をつくるなど、随所に工夫をしています。以前のマルチメディアルームは、どちらかというと個人の学習スペースでした。急に変わったので戸惑う人もいると思いますが、この場所を最大限に活用し、新たな学びのスタイルをデザインしていただければ嬉しく思います。
川口さん:「ぴあら」を大事に使って頂きたいですね。こういった施設は、全国の大学でも珍しいと思います。学びのスタイルに合わせて、自由に使ってもらえたらと思います。そうすることで、利用者と一緒にこの施設も成長していくと思います。
南浦さん:「ぴあら」、は、“出会いの場”でもあると思っています。たとえば、隣のテーブルでディスカッションや発表したりするのを聞いて、周りにいる人にも何か新たなひらめきや発見があるかもしれませんし、一緒に参加することも出来ると思います。今後は、学生だけでなく教職員の方にも自由に使って頂きたいです。新たな出会いが生まれることを願っています。
- 取材・文
- 中田千里(国際関係学部3回生)