• 796 -  パラリンピックを目指すランナーと伴走者。「走ること」を通じて強まる絆。

    パラリンピックを目指すランナーと伴走者。「走ること」を通じて強まる絆。

  • 795 -  「エッジコンペ2016」で賞を逃したことを機に、さらに結束、アイデア実現に挑戦し続ける

    「エッジコンペ2016」で賞を逃したことを機に、さらに結束、アイデア実現に挑戦し続ける

  • 794 -  文武両道で西園寺育英奨学金を受給。サッカーにかける思い

    文武両道で西園寺育英奨学金を受給。サッカーにかける思い

  • 793 -  薬の正しい知識と付き合い方を知ってもらいたい、 薬物乱用防止キャンペーンを各地で実施

    薬の正しい知識と付き合い方を知ってもらいたい、 薬物乱用防止キャンペーンを各地で実施

  • 792 -  「減災・防災を意識するきっかけに」 災害時用の笛を5000個製作

    「減災・防災を意識するきっかけに」 災害時用の笛を5000個製作

+Rな人記事一覧

394 -  日本でのボランティア活動を母国で発信

日本でのボランティア活動を母国で発信

陳 善禹さん(経営学部3回生)
KOREA NEXT, JAPAN NEXT(延世大学・韓国にて開催)に参加

  • No.394
  • 2012年5月23日更新
私は、2010年より、立命館大学経営学部で学んでいます。
日本に来たとき、大学での学びや日本での生活に大きな期待を持っていました。しかし、言葉の壁や文化の違いを肌で感じ、自分の思いを素直に発信することが難しくなっていきました。そんな時、東日本大震災が発生。韓国に帰省していた私は、テレビから流れてくる映像やニュースに、衝撃を受けました。家族は日本に戻ることを心配しましたが、日本にいる友達から「大丈夫、安全だ」と聞いていたので、日本に戻ることに迷いはありませんでした。

震災をきっかけに311+Rnet(立命館大学震災支援情報ネットワーク)の活動に参加し、ボランティア活動を始めました。しかし、「被災地に足を運んだ経験のない自分がボランティアを活動をして もいいのか。自分の目で被災地の状況を見てみたい。」と感じるようになり、大きな被害を受けた地域のひとつ、大槌町でのボランティア活動に参加することを決めました。被災地を目の当たりにした時は、言葉を失いました。それまで見てきた写真や映像とはまったく異なる世界が広がっていて、何も考えることができないほどの衝撃でした。しかし、そこで生きる人々はとても力強かった。「津波で流されてしまった人たちの分まで生きてほしい。そして震災のことを忘れないでほしい。」という、被災地の方の言葉は今も私の心に残っています。
日本に来てから、自分に自信を失っていましたが、ボランティア活動を通して、日本でも自分の意見を表現することができるようになりました。たくさん失敗もしたけど、自分を温かく見守ってくれた日本の方々からの励ましがあり、挑戦し続けることができました。
どんなときも、あきらめずにチャレンジし続ける事が大切だと感じています。

    

今回、日本政府主催の「KOREA NEXT, JAPAN NEXT~新しい東アジア世界の創造における日本と韓国の役割~」に参加しました。日本と韓国から参加した、立命館大学・立命館アジア太平洋大学・延世大学の学生によるワークショップの時間では、日本でのボランティア経験を発表する機会を得ました。日本の学生が被災地でどのような活動をしているのかを、韓国の学生に伝えることができ、とても光栄に思っています。そして、シンポジウムやワークショップを通して、今後、より良い日韓関係の構築や、東アジア世界の創造のために、何ができるかを考える有益な時間となりました。また、今回共に参加した学生との交流を通して、彼らの英語スキルやコミュニケーションスキルの高さに刺激を受けました。自分にはまだ足りない部分だと感じているので、今後さらにそれらのスキルを向上させて、国際交流など多様な分野で活かしていきたいと思います。そして、引続き、日本が、そして日本国民が復興のために行っている精力的な活動を韓国国民に知らせていく必要があると思っています。

※KOREA NEXT, JAPAN NEXT
~新しい東アジア世界の創造における日本と韓国の役割~
日本政府が東日本大震災への世界各国からの支援に対する謝意を表すとともに、“クールジャパン”と呼ばれる日本が誇る文化や技術を紹介することを通じ、復興する日本の姿を伝えていく「Japan Nextキャンペーン」の一事業。立命館大学・立命館アジア太平洋大学・延世大学が実施に協力。各大学から30名の学生が延世大学に集い、シンポジウムやワークショップを通して、今後の日韓関係や東アジア世界の創造について意見交換を行うなど、交流した。シンポジウムでは、藪中三十二・立命館大学特別招聘教授と、キム・キジュン・延世大学政治学科教授が基調講演を行った。

★当日の様子はコチラから



KOREA NEXT, JAPAN NEXT~新しい東アジア世界の創造における日本と韓国の役割~」参加学生のコメント

  
     参加した立命館大学・立命館アジア太平洋大学・延世大学の学生  

宮内雄飛さん(理工学部4回生・日本)              
シンポジウムでは、日韓両国の協力関係において、延世大学のキム教授が、「夢は壊れても、破片は大きく残る」と述べていたが、歴史問題を理由に諦めるのではなく、長期的にこの問題に立ち向かっていくことが必要だと思いました。特に、私たち若い世代が、これまでとは異なる新しい発想で、粘り強く取り組んでいくことで、新しい未来が切り開かれていくのではないかと感じました。


中村仁哉さん(国際関係学部4回生・日本)
今、日韓両国は、互いの食文化やエンターテイメントがブームとなっており、互いを理解しやすい状況にあると思います。今回のような日韓の学生が交流できる機会に、より多くの学生が参加し、「近い国である」という認識を共有することが、今後の日韓関係の発展につながると思いました。


松田 奈名子さん(政策科学部4回生・日本)
ワークショップは、「ソフトパワー」がキーワードでした。企画終了後、延世大学の学生が、食事や観光に案内してくれたのですが、「韓国人が、韓国を案内し、PRすることもソフトパワーのひとつだよね」という延世大学の学生の言葉が印象的でした。ソフトパワーを通じて、負の歴史を乗り越え、日韓関係を良好にすることができると感じました。


Aaron (AJ) Glassさん(交換留学生・アメリカ)
Me being American, I also could compare these two countries with the US and I felt like through friendships we can learn a lot about our world. I would like to be an ambassador for the US when I go to these countries, and I would like to share more about my culture!


Amy Suさん(交換留学生・アメリカ)
I thought this symposium was a great idea, and might suggest it to my home university in America when I return. I think it is so important for people from different countries to work together and create ideas for a better future.


本岡麻実さん(政策科学部4回生・日本)
キム教授の「夢は壊れても、破片は大きく残る」という言葉に心が動かされました。よりよい日韓関係を築いていくために、一人でも多くの若者が夢を持ち、困難であっても前に進んでいくこと、希望的な夢を持てるような社会を創造することが大切だと感じました。帰国後も、「speak out」の姿勢を忘れずに、自分から発信していける人になりたいと思います。


廣野允威さん(政策科学部3回生)
日韓両国の間には、歴史的対立が存在しますが、ともに東アジアの国として、未来志向の新たな関係を構築することが可能であること、また、両国が、諸国間の橋渡し役という、国際的に重要な役割を担う国であるということを、強く感じました。今後の日韓関係について、自分の考えを持つべく、さまざまな資料や文献を渉猟し、現状を分析したいと思います。


Moraima Floresさん(国際関係学部GS専攻・パラグアイ)
I felt there are still some issues related to the Korea-Japan history, but I also felt Japanese people and Korean people are willing to try to get pass it. I think this experience will be really helpful with my field research and studies.


India Isonさん(交換留学生・アメリカ)
I learned a lot of things during the conference, especially about Korea, so I hope to take that knowledge and think more about how Japan and Korea can benefit each other through their own soft power resources.



最近の記事

  • 何かに熱中する 学生生活を 手に入れろ 2016年度クラブ・サークル紹介

    何かに熱中する 学生生活を 手に入れろ 2016年度クラブ・サークル紹介

  • 駅伝に新たな歴史をつくる 女子陸上競技部

    駅伝に新たな歴史をつくる 女子陸上競技部

  • 戦後70年 第62回「不戦のつどい」

    戦後70年 第62回「不戦のつどい」

  • アメフト日本一を手に入れろ! RITSUMEIKAN PANTHERS 2015

    アメフト日本一を手に入れろ! RITSUMEIKAN PANTHERS 2015

  • タバタトレーニング

    タバタトレーニング