“やりたいことを見つける場”~インターンシップのススメ~
伊郷朋子さん(経営学部3回生)
2012年の春季インターンシップで、株式会社・琉球新報社のインターンシップに参加。 6月より、コーオプ演習で京都新聞社のBKCチームとして活動中。
2012年の春季インターンシップで、株式会社・琉球新報社のインターンシップに参加。
6月より、コーオプ演習で京都新聞社のBKCチームとして活動中。
私が参加している「コーオプ演習」とは、企業から受ける課題に学生が取り組んでいく「課題解決型」のインターンシップです。今年6月から京都新聞社で「双方向型のデジタル新規事業提案」に取り組み、学生ならではの新しい思想をもとに、提案の新たな可能性を探っています。このインターンシップの一番面白いところは“チームで一つの答えを築き上げていく”こと。その過程に魅力が詰まっています。
チームで答えを築きあげていく上で大切なのは”自分の感じたままに意見をぶつける”ことです。学部を超えて集まったチームの仲間は、考え方や方向性もそれぞれ違います。
自分の考えに仲間の視点が加わり、一人では思いもつかなかった新しい答えが生まれます。その度に、自分の考え方を見直すことが出来ますし、相手の立場になって考える姿勢も身に付きます。そのようにフランクに意見を言い合えるのは、学生の間しか出来ないことだと思います。またチームで動くことの大切さ、難しさを考えるいい経験になっています。
コーオプ演習に参加する前には、琉球新報社で10日間のインターンシップにも参加していました。短い期間でしたが、そこで気づいたことがあります。主体性を持ち続けないと、何も得ることが出来ないということです。
インターンシップ先では「社会人としての自覚を持って行動すること」が求められ、私も一人の社会人として企業に貢献しようと努力します。それでも、企業側から見ると、私たちは、やっぱり“学生”なんですよね。あくまで育ててもらっている立場だと思うと、萎縮してしまい、思ったように自分を出せない場面もありました。でも、そうした考え方が、自分の可能性を狭めていたのです。インターンシップは“学びの場”。大切なのは、主体性を持つことだと思います。そう気づいてからは、常に周りを観察して質問をして何事も果敢に取り組みました。その経験が今、コーオプ演習でも生かされて、会議の中でも一言でも多く発言することを意識しています。自分の立場ばかりを気にするのではなく、遠慮せず”自分から聞く”という姿勢を持つことで、前より多くの学びを吸収できるようになりました。
インターンシップでは、私の書いた文章の一部を新聞紙面に載せてもらうことができました。自分の仕事が目にみえる形になった時は嬉しかったですです。この記事を皆さんが読んで下さって、もしかすると、どこかで話題のひとつに上がるかもしれない…と思うと、感動しました。その分、責任は重いのですが、一番やりがいを感じるところでもありました。
またこのインターンシップを終えて、私が本当にやりたいことは、別にあると気づくこともできました。インターンシップに行く前は、文章を通して自分の想いを人に伝えたいと思っていました。それが何か社会のためになるのではないか、自分の正義を世に出したかったのです。しかし、インターンシップを終えた時、記者という職業に対して、私のイメージは大きく変わりました。記者は、物事の事実をありのままに公平な立場で伝えなければいけないことが多く、文章に自分の想いを込めすぎてはいけないのです。今まで理想だと思っていた仕事が、やりたいことと違っていると気がついた時は、自分の方向性がわからなくなりました。でも、それはインターンシップをやってみないと分からないことだったと思います。
私にとって、インターンシップとは、「やりたいことを明確にしてくれる場」でした。今は「自分の考えや行動によって誰かのこころが動き、社会のためになるような仕事ができたらいいな」と思っています。あの時“違うな”と感じたことが、今の自分の軸に繋がっているのではないだろうかと思います。
インターンシップに挑戦するかどうか迷っている人も多いと思いますが、経験を通じてわかることは、たくさんあると思います。自分がそうだったように、進路に迷っている人、やりたいことが分からない人にとっては、将来を考える良いきっかけになると思います。私も、インターンシップを通してわかった「自分の軸」を大切にして、これからの将来に繋げていきたいです。
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- 取材・文
- 山内 快(経営学部2回生)