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512 -  新しいフィールドへ行っても戻れる原点がある

新しいフィールドへ行っても戻れる原点がある

(写真:左から)
沖村優輝さん、浅井俊輔さん、芦原 亮さん、(2011年経済学研究科税理・財務コース卒業)
第21回租税資料館賞にて、修士論文奨励賞を受賞

  • No.512
  • 2013年4月12日更新
「租税資料館賞」は、税法学並びに税法と関連の深い学術の研究を助成するため、税法等に関する優れた著書および論文に対して毎年表彰を行っているもので、公益財団法人租税資料館が主催しています。
昨年行われた「第21回租税資料館賞」で、今回私たちの論文が修士論文奨励賞を受賞しました。私たちが所属していた経済学研究科では、個々が興味をもった税制に関するテーマを設定し、刻一刻と変わる世情を見据えながら、深く研究内容をつきつめています。
   


―今回の受賞を受けて、感想をお聞かせください。


(浅井さん)
まさか受賞できるとは思っていませんでした。論文を提出した時は書ききるだけで精一杯でしたから。途中でテーマを変えたほうがいいのではないかと悩んだりもしましたし、かなり苦しい道のりでしたが、初志貫徹で一つのテーマにこだわり抜いて結果を出すことができたので、とても満足しています。支えて下さった先生方や苦楽を共にした院生仲間、そして妻への感謝の気持ちでいっぱいです。

(芦原さん)
論文執筆中は、心が折れそうになる場面が何度もありましたが、1つの作品として論文を完成できたこと、さらに、このような賞をいただけたことを大変嬉しく思います。ただ、ここの受賞は、自分たち3人だけの力ではなく、仲間との議論や先生方の熱心なご指導の賜物だと思います。受賞して、改めて感謝の念がこみあげています。

(沖村さん)
感謝の気持ちしかないですね。在学中は忙しい毎日でしたが、同時にこれだけ研究に打ち込める環境が整っている大学はほかにはないとも思いました。


―在学中に身についたことや実感されたことを教えてください。

(芦原さん)
1つの問題に対して、様々なアプローチから分析を加え、自らのベストな答えを導くことの重要性を学びました。この考え方は、税理士としての業務においても、非常に役立っているなと率直に感じています。

(沖村さん)
在学中に外国籍の友人がたくさんできたことで、海外の方とのコミュニケーション力が向上しました。自分自身の語学力もアップしましたし、今でも友人との交流は続いています。

(浅井さん)
結果を出すことの大切さを改めて実感しました。卒業後に会計事務所で働き始めましたが、「次も頑張ろう」という高いモチベーションで日々の業務に取り組むことができています。困難が多い中で結果を出すという経験は、日々新しい困難に直面する今の仕事に活きているなと実感しています。


―将来の夢と在学生のみなさんへメッセージをお願いします。

(浅井さん)
悩んでいる人に力を与えられる存在となりたいですね。中小企業の経営者の方々を力強くサポートできる人材を目指しています。在学生のみなさんも、夢をかなえるために、意志を持ち続けながら挑戦していってください。

(芦原さん)
卒業後、税理士試験を突破し、現在は税理士法人に勤務しています。今後は、国際税務に特化したグローバルな税理士として活躍することを目指しています。在学生のみなさんも、自らの夢は大きく抱いて、謙虚にその夢と向き合い努力し続けることで、ぜひ実現させてくださいね。

(沖村さん)
在学中、中国の社会主義性や独自性に惹かれていきました。今後は、中国と税理士業界をつなげる役割を担いたいです。
研究やスポーツなど好きなものに真剣に取り組むと、将来生きていく上で、それが帰るべき原点・基礎となりますよ。


―経済学研究科にいる後輩のみなさんに向けて、メッセージをお願いします。

僕たちがそうだったように、論文執筆中が一番辛い時期だと思います。でも僕たちはなんでも言い合える仲間がそばにいたので助けられた部分が大きく、その辛さを乗り越えることができました。経歴もバラバラでしたが、研究について議論したり、人生のことを相談しあったり。振り返ると、人間としても大きく成長させてもらえた場所でした。みなさんにとってもそういった場所にしていってほしいと思います。



■芦原さん、沖村さん、浅井さんが今回受賞された論文内容を要約し
それぞれご紹介します。



-芦原さん-

【論文名】 関連者間の保険取引に係る課税問題についての一考察 

【内容・総評より抜粋】
国外に設立したキャプティブ(自家保険会社)に支払った保険料の損金性について、米国における対応を踏まえ、わが国における望ましい課税のあり方について考察したものである。キャプティブの形態をシングル・ピュア・シングル・オープン、グループの3つに分類した上で、保険料の取り扱いを分析している。

  
 



-浅井さん-

【論文名】 所得税法への給付付き税額控除の導入に関する研究 

【内容・総評より抜粋】最近、注目されている給付付き税額控除の議論について考察。所得格差・貧困の増大に言及し、低所得者および有子低所得者への対応が不可避だが、人的所得控除がこれらの者に十分対応できていないとし、給付付き税額控除導入の必要性を説いた。

 



-沖村さん-

【論文名】 投資ファンドの租税条約適格性に関する一考察

【内容・総評より抜粋】
経済のグローバル化に伴い、国境を越えて行われる投資ファンドの租税条約上の適格性を論じることによって、当該投資ファンドに係るトリティショッピングの防止策を論じるものである。論文は①投資ファンドの租税条約上の問題点、②投資ファンドの租税条約適格性についての検討、③投資ファンドを利用したトリティ・ショッピングへの対処、まとめにわかれて紹介している。

 

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