• 796 -  パラリンピックを目指すランナーと伴走者。「走ること」を通じて強まる絆。

    パラリンピックを目指すランナーと伴走者。「走ること」を通じて強まる絆。

  • 795 -  「エッジコンペ2016」で賞を逃したことを機に、さらに結束、アイデア実現に挑戦し続ける

    「エッジコンペ2016」で賞を逃したことを機に、さらに結束、アイデア実現に挑戦し続ける

  • 794 -  文武両道で西園寺育英奨学金を受給。サッカーにかける思い

    文武両道で西園寺育英奨学金を受給。サッカーにかける思い

  • 793 -  薬の正しい知識と付き合い方を知ってもらいたい、 薬物乱用防止キャンペーンを各地で実施

    薬の正しい知識と付き合い方を知ってもらいたい、 薬物乱用防止キャンペーンを各地で実施

  • 792 -  「減災・防災を意識するきっかけに」 災害時用の笛を5000個製作

    「減災・防災を意識するきっかけに」 災害時用の笛を5000個製作

+Rな人記事一覧

513 -  自分の肌で地球を感じる!

自分の肌で地球を感じる!

稲次範子さん(2013年経済学部卒)
在学中に東ティモールやニューヨークなど、国内外で幅広く活動。

  • No.513
  • 2013年4月16日更新
私は、「Free Music Circle PEACE」に4年間打ち込んできました。このサークルには100人ほどが所属し、その名の通り、ロックあり、ジャズありのFree Musicの音楽サークルです。その中で私はドラムを担当していました。最高の仲間達と様々なステージで演奏し、本当に青春いっぱいの毎日でした。2回生の秋から一年間は企画リーダーを担当し、イベントの企画や運営・渉外を行っていました。ここでは、団体のマネジメントや自分のタイムマネジメントの力が身に付きました。

    

私は1年間浪人して大学に入ったということもあり、大学生活で何か成果を出したい、ほかの人と違うことがしたい、という気持ちがありました。何をしたいのか自分でもわからずにもがいた時期もありましたが、その間も常にアンテナを張り、国際交流ラウンジで留学関係の冊子を見たり、様々な分野で活躍している人達に話を聞いたりしていました。そして1回生の後期に、大学のホームページで国連本部短期留学プログラムを見つけ、応募しました。

1回生の春休みにニューヨークに2週間滞在し、国連本部を見学したり、国連職員の方から直接レクチャーを受けたりするプログラムでした。国連の活動や世界の情勢について、日本語や英語でお話を聞くことができ、とても刺激的でした。この留学で、やりたいことはやる、わからないことは聞く、新しいことを恐れない、とにかく動く、という行動力、チャレンジ精神を養いました。短い期間でしたが、その後の大学生活の起爆剤となりましたね。

       

また、プログラム外において、学生数人で日本人の国連職員の方とお話をさせていただく機会があり、「自分達はまだまだ世界を知らない、途上国にも行ってみたい」という気持ちを伝えました。その職員の方に、毎年ゼミ生を途上国に連れて行っている元国連職員の法政大学の教授を紹介していただき、国連の方や法政大学の方と合同で研修企画をし、その年の夏に東ティモール研修を実現しました。

2回生の夏、インドネシアと東ティモールに10日間研修に行きました。東ティモールは、独立して間もない国で、最近まで紛争があった国だったので、不安もありましたが、学ぶことも多いという期待もありました。実際に訪れてみると、ひとつの国でも都市部と地方では人々の生活が全く違っていました。また、ちょうど大統領の演説に立ち会う機会もあり、人々が大統領に意見を言ったり質問をしたりしていて、民主主義の本質や、国が一丸となって国づくりをしていくという活気を感じました。そして、生活の中で触れ合った人々の笑顔が本当に素敵で、笑顔は世界共通だなと実感しました。当たり前のことですが、自分の知らない場所でも、世界の人々はその国の文化の中で自分達の生活を送っているということをしみじみと感じ、知らない国をもっと見てみたいという気持ちが強くなりました。

2回生の春から1年間は、AIESEC(アイセック)というNPO団体にも所属していました。この団体は、世界各国に支部を持ち、日本中に委員会があります。基本的にすべての活動が学生主体で運営されており、日本から海外へ、または海外から日本へインターンをしたいという学生と、インターンを受け入れる企業やNGO、教育機関などをつなぐ活動をしています。私は同志社大学の支部に所属し、イベントの運営や海外の企業とのやり取りや、海外から来たインターン生に京都を案内するなどしていました。ここでの活動はかなり責任感が大きかったですね。

2回生の春から3回生の夏までの1年半の間、アイセックの活動と併行して、大学の「オナーズプログラム」にも参加しました。これは将来外交官や国際機関の職員などを目指す人を対象としたプログラムで、国際社会の第一線で活躍されている岡本行夫客員教授や宮家邦彦客員教授による講義がありました。受講生が各国の首相の立場になって模擬国連ゲームを行ったり、APUに行って留学生と英語でディスカッションしたりしました。3年生の夏休みには、オナーズプログラムの一環で東日本大震災から半年たった岩手県に行き、瓦礫の撤去や仮設住宅で被災した方とお話をするボランティアも行いました。

このプログラムに参加して、日本や世界の情勢について、更に深く多角的に考えるようになりました。客員教授やゼミ生から様々な知識や教養をより一層吸収し、アウトプットしていくためには日頃から世界のことを自分なりに考えておかなければいけないということを実感しました。また、議論やプレゼンを通して、論理的な伝え方、下準備の大切さ、臨機応変さなども学びました。

     

就職活動では、自分の国にも国際的にも影響を与えられる人間になる、という目標を持って活動しました。最終的に日用品メーカーに内定をいただき、会社の更なるグローバル展開の推進、商品の企画や営業などに尽力し、社会にたくさんの幸せを届けられる「人財」になりたいと思います。

就職活動が終わり、今までとは違う形で世界のいろいろな人や文化、自然や遺産に触れたいと思いました。そんな時、世界一周をした先輩のお話を聞き、「これしかない!」と電撃が走りました。4回生の8月から11月までの3ヶ月間、船で17カ国を回る「ピースボート」に参加しました。ピースボートには1000人くらいの人が乗っていて、そのうち2~300人が30代以下の若者でした。寄港地では、現地のNGOに参加してボランティアをしたり、現地の住民と交流したり、世界遺産を訪れたりしました。

私は、日本はまだまだ課題のある国だとも思いますが、一方では、どこの国へ行ってもみんな日本を知っているし、衛生面や交通網も抜群に整っているし、日本ってすごい国だと改めて感じました。また、世界を回る中でみんな同じ地球で生きている地球人なんだな、という思いも自然と湧いてきました。この旅を通して、英語や環境問題など自分の興味あることをたくさん学べたし、世界を肌で感じることもできたし、また、最高の仲間達にも巡り合うことができました。

立命館は、自分が動けばいろいろな経験のできる環境が整っていると思います。大学生活ではタイムマネジメントに苦労しましたが、「失敗を恐れず、とにかくやりたいことに挑戦する」ということを心がけていました。これからも、いつも全力で、感謝の気持ちを忘れず、自由にたくましく生きていきたいと思います。

    

最近の記事

  • 何かに熱中する 学生生活を 手に入れろ 2016年度クラブ・サークル紹介

    何かに熱中する 学生生活を 手に入れろ 2016年度クラブ・サークル紹介

  • 駅伝に新たな歴史をつくる 女子陸上競技部

    駅伝に新たな歴史をつくる 女子陸上競技部

  • 戦後70年 第62回「不戦のつどい」

    戦後70年 第62回「不戦のつどい」

  • アメフト日本一を手に入れろ! RITSUMEIKAN PANTHERS 2015

    アメフト日本一を手に入れろ! RITSUMEIKAN PANTHERS 2015

  • タバタトレーニング

    タバタトレーニング