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515 -  学生の視点から教育改善を

学生の視点から教育改善を

(写真左から)
田中 翔さん(産業社会学部4回生)築地志穂さん(産業社会学部3回生)
杉野友哉さん(政策科学部3回生)加藤 雄一郎さん(政策科学部2回生)
森本拓暢さん(経済学部3回生)
大学の授業や教育のあり方を考える学生FDスタッフのみなさん。

  • No.515
  • 2013年4月19日更新
私たち学生FDスタッフは、学生や先生方と意見交換をしながら、学生の視点で授業や教育のあり方を考え、大学の授業を「学生が本当に求めている授業」に改善することを目指して活動しています。FD(Faculty Development)とは、大学による組織的な教育改善活動という意味です。学生FDスタッフは、2006年に立命館大学・共通教育推進機構の木野 茂教授が呼びかけたのち、2007年から正式に活動を開始しました。現在のスタッフは、両キャンパス合わせて約10名余り。週に1回から2回、衣笠キャンパスまたはびわこ・くさつキャンパス(BKC)に集まってミーティングを行っています。

 

立命館大学は学生数が多く、学生のみなさんが授業や教育の面で大学に何を求めているのかを見つけ出すことは、非常に困難です。例えば、“後ろの席の学生の私語が気になる学生の気持ち”、“授業の魅力を見出せずに、おもしろくないと感じている学生の気持ち”、“どのようにすれば学生の興味をひく講義ができるのかを考える先生方の気持ち”、それぞれの立場で感じていることが違います。私たちは、このような学生同士の課題の解決や教員と学生の間にある距離感を縮める活動に取り組んでいきたいと考えます。「もっと楽しい授業について考えたい!」「教員と学生の互いの意見を伝える役割を担いたい」「授業に積極的に参加したい」など、個々のスタッフの参加動機は異なりますが、私たちの活動によって学生のみなさんが授業について考える機会を持ち、学生一人ひとりが授業について「もっと興味をもってほしい」という想いが共通の思いです。

2012年度の具体的な活動は、「授業インタビュー」や「職員密着インタビュー」の実施、「学生FDサミット」の運営・開催、活動レポート「FDS Report」の発行です。授業インタビューは、スタッフが実際に受講している授業の中から興味・関心のある授業を選び、担当の先生に取材を行います。“その先生の授業はなぜ面白いのか”“どのような工夫をされているのか”を聞き出し、授業や先生の魅力を紹介します。堅苦しいイメージとして捉えていた「教授」も、私たちが授業について真剣に聞きたいという姿勢を示すことで、さまざまな情報を教えていただけることができ、身近な存在だということに気づくことができました。魅力ある授業や先生方の情報をもっと伝えたいという気持ちが強まりましたね。

私たちの活動でのうち大きな企画の一つに、「学生FDサミット」があります。このサミットを契機に立命館大学から学生FD活動が全国各地に広まり、さまざまな大学で誕生しています。サミットは年に二度全国の学生FD活動をしている学生や教職員が一堂に集い、学生FDについて考える場です。2012年夏のサミットには約60団体、約430人のみなさんに参加していただくことができました。このサミットでは、それぞれの活動内容や活動を通じて得た学びなどを団体発表や懇親会、しゃべり場などにより情報共有しています。さまざまな学生の考え方や、団体の活動に触れることで、私たち自身の視野を広げることができます。また学生だけではなく、他大学の教職員の方々とも、テーブルを共にしてお話することができるという経験も、サミットの魅力の一つです。最近では追手門学院大学や岡山大学でもサミットを開催してもらえるようになりました。

 

現在の課題として、私たちの活動が一般の学生にまだまだ知られていないということがあります。まずは、私たちの活動を知ってもらうため、今年は、インターネットやポスター掲示など、広報活動を強化していきたいと考えています。また昨年度の後期から「授業アンケートプロジェクト企画」を立ち上げました。このプロジェクトでは、2011年度からアンケートの自由記述欄が無くなったことを発端に、「このアンケートで授業改善に効果があるのか」「学生の声は届いているのか」という学生の声を伝えていきたいと思います。


学生FDスタッフのみなさんから
学生のみなさんへメッセージ


加藤さん:
何気なく受けている授業に興味を持ってもらって、授業に対して受け身ではなく、さらに一歩踏み込むきっかけになってほしいと思いますし、一緒に身近な大学生活について考えてみませんか?

田中さん:
この活動に参加したからこそ、大学の知らなかったことを知ることができました。大学のことをたくさん知る方が、有意義な大学生活が過ごせると思います。授業のあり方についても知らないまま、批判することは簡単だと思います。知った上で考えるということを体験してほしいと思います。

森本さん:
大学の組織や業務が少しずつ見えてきて、大学の中で自分たちのできることできないことが分かってきました。他大学交流で、得られたアドバイスをもとに、自分の考えを発展させられるようになりました。

杉野さん:
大学の授業の中でも、楽しい授業がたくさんあるんだなと気づけたことが良かったと思っています。僕はFDスタッフになって間もないのですが、入ってすぐに自分の意見が採用されました。良い意味で上下関係がないところが、この団体の良い面だと思います。新入生も一緒に活動しましょう!

築地さん:
FDスタッフ活動の定義を表すことは、とても難しいものですが、答えがないからこそ、大きなことができる可能性があると思います。学生として大学の動きや仕組みを知らないことは、とてももったいないなと感じることができました。大学の問題点などを考えられる機会を得ることができたことは、大きな経験だと思っています。



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(問い合わせ)
立命館大学 教育開発支援課
衣笠キャンパス:有心館1F
Tel:075-465-8304
Mail:fd71cer@st.ritsumei.ac.jp
ホームページ:https://www.ritsumei.ac.jp/acd/ac/itl/itl_fd/

  • 取材・文
  • 梅田友裕(政策科学部3回生)

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