何でもチャレンジしていこう!
立花 京さん(理工学研究科博士課程前期課程2回生)
2012年キャンパスベンチャーグランプリ大阪優秀賞受賞
2013年学生ビジネスプランコンテスト優秀賞受賞
私がロボットに興味を持つようになったのは、エンジニアである父の影響が大きいと思います。物心がついたときから、ハンダゴテを使ってラジオなどをつくっていました。「高専ロボコン」(※1)を見るのが好きだったこともあり、ロボティクス学科に入学することを決めました。今は大学院でロボットアームの制御方法に関する研究をしています。ロボット研究を続ける理由は、モノをつくるのが好きで、ロボットがプログラム通りに動いたときにやりがいを感じるからです。
2012年、教育用ロボット制御モジュール『S-BOX』という作品で「キャンパスベンチャーグランプリ大阪」に参加しました。パソコン-モジュール-ロボットをつなぎ、パソコンから出した指令は、モジュールを通して、ロボットに伝達されます。『S-BOX』の特徴は、モジュールを小型化し、機能を絞って価格を抑えたこと。高専や大学での教育に広く使ってもらいたいと思い、提案しました。このアイデアが生まれたきっかけは、実験の講義。その講義では6人で1台のロボットを使用して実験をしていたので、限られた人しか実際にロボットに触れることができませんでした。モジュールの価格を抑えることで、購入できるロボットが増え、より多くの学生が実際にロボットに触れながら実験できるのではと考えたのです。
昨年は「シナプス~ベンチャーが創るネットワークインフラ事業~」という作品で学生ビジネスコンテストに参加しました。ロボットとパソコンをつなぐことなく情報を管理できるよう、SIMカードを差し込んで外部と通信できる装置を作成しました。例えば、今どのくらいの温度でロボットが動いているのか、どのようなエラーが生じているのかなどのデータを手軽に送ることができます。また,この機器の販売方法も同時に提案しました。まだ世の中では行われていないという新規性の面、実際モノをつくったことで再現性の証明ができたという2点が評価されたのではないかと思います。
ロボットは、まだまだ一般的に身近な存在ではありません。コンテストでは、ロボットそのものの説明や、そのロボットの必要性を誰にでも理解してもらえるように説明することに難しさを感じました。友人や家族の前で何度もプレゼンテーションの練習をしましたね。
「何でもチャレンジ!」と考え、「物理駆け込み寺」で講師もしています。理系の学生の疑問や質問に答えたり、大学院の入試対策問題を一緒に解いたりしています。研究室にこもりがちになりそうなところ、学科や学年が異なる学生と話すことができ、私自身の勉強にもなっています。今年も何か新しいモノをつくり、コンテストなどを通じて多くの人に発信できればと思っています。
~後輩たちへメッセージ~
ロボット工学を専門に学べる大学は全国でも少ないのですが、立命館大学にはロボット工学の専門知識を持った先生方がたくさんいらっしゃいますし、研究システムや奨学金制度が充実しているなど、とても良い環境だと思います。女子の数が少ないですが、その分周りの男子が優しくしてくれるといった面も良いところだと思います(笑)。この恵まれた環境を存分に活用して自分の好きなこと、興味のあることにどんどんチャレンジしていってください。
(※1)全国高等専門学校ロボットコンテスト
2012年、教育用ロボット制御モジュール『S-BOX』という作品で「キャンパスベンチャーグランプリ大阪」に参加しました。パソコン-モジュール-ロボットをつなぎ、パソコンから出した指令は、モジュールを通して、ロボットに伝達されます。『S-BOX』の特徴は、モジュールを小型化し、機能を絞って価格を抑えたこと。高専や大学での教育に広く使ってもらいたいと思い、提案しました。このアイデアが生まれたきっかけは、実験の講義。その講義では6人で1台のロボットを使用して実験をしていたので、限られた人しか実際にロボットに触れることができませんでした。モジュールの価格を抑えることで、購入できるロボットが増え、より多くの学生が実際にロボットに触れながら実験できるのではと考えたのです。
昨年は「シナプス~ベンチャーが創るネットワークインフラ事業~」という作品で学生ビジネスコンテストに参加しました。ロボットとパソコンをつなぐことなく情報を管理できるよう、SIMカードを差し込んで外部と通信できる装置を作成しました。例えば、今どのくらいの温度でロボットが動いているのか、どのようなエラーが生じているのかなどのデータを手軽に送ることができます。また,この機器の販売方法も同時に提案しました。まだ世の中では行われていないという新規性の面、実際モノをつくったことで再現性の証明ができたという2点が評価されたのではないかと思います。
ロボットは、まだまだ一般的に身近な存在ではありません。コンテストでは、ロボットそのものの説明や、そのロボットの必要性を誰にでも理解してもらえるように説明することに難しさを感じました。友人や家族の前で何度もプレゼンテーションの練習をしましたね。
「何でもチャレンジ!」と考え、「物理駆け込み寺」で講師もしています。理系の学生の疑問や質問に答えたり、大学院の入試対策問題を一緒に解いたりしています。研究室にこもりがちになりそうなところ、学科や学年が異なる学生と話すことができ、私自身の勉強にもなっています。今年も何か新しいモノをつくり、コンテストなどを通じて多くの人に発信できればと思っています。
~後輩たちへメッセージ~
ロボット工学を専門に学べる大学は全国でも少ないのですが、立命館大学にはロボット工学の専門知識を持った先生方がたくさんいらっしゃいますし、研究システムや奨学金制度が充実しているなど、とても良い環境だと思います。女子の数が少ないですが、その分周りの男子が優しくしてくれるといった面も良いところだと思います(笑)。この恵まれた環境を存分に活用して自分の好きなこと、興味のあることにどんどんチャレンジしていってください。
(※1)全国高等専門学校ロボットコンテスト
- 取材・文
- 遠藤光理(経営学部3回生)