• 796 -  パラリンピックを目指すランナーと伴走者。「走ること」を通じて強まる絆。

    パラリンピックを目指すランナーと伴走者。「走ること」を通じて強まる絆。

  • 795 -  「エッジコンペ2016」で賞を逃したことを機に、さらに結束、アイデア実現に挑戦し続ける

    「エッジコンペ2016」で賞を逃したことを機に、さらに結束、アイデア実現に挑戦し続ける

  • 794 -  文武両道で西園寺育英奨学金を受給。サッカーにかける思い

    文武両道で西園寺育英奨学金を受給。サッカーにかける思い

  • 793 -  薬の正しい知識と付き合い方を知ってもらいたい、 薬物乱用防止キャンペーンを各地で実施

    薬の正しい知識と付き合い方を知ってもらいたい、 薬物乱用防止キャンペーンを各地で実施

  • 792 -  「減災・防災を意識するきっかけに」 災害時用の笛を5000個製作

    「減災・防災を意識するきっかけに」 災害時用の笛を5000個製作

+Rな人記事一覧

701 -  仲間を支える「ピア・サポート」の精神を原動力に

仲間を支える「ピア・サポート」の精神を原動力に

西川大輔さん(応用人間科学研究科修士課程1回生)

  • No.701
  • 2015年2月24日更新
大学卒業後、民間企業に就職して海外営業の仕事に就いた。利益を追求する日々のなかで、人との関わりが薄れていると気づいていく。「もっと、目の前にいる人を支えたり、助けたりすることができる生き方がしたい」と会社を退職して立命館大学応用人間科学研究科(以下:応用研)へ入学した。対人援助学領域の発達・福祉臨床クラスターに所属する西川さんは、発達障がい児・者の方々への援助やほめ言葉について研究を行っている。

西川さんは、立命館学園内の高大連携カリキュラムにおいて、昨年4月からの3ヶ月間、高校生に「ピア・サポート」の授業を行った。西川さんにとっては対人援助実習の一コマでもある。ピア・サポートとは「ピア(仲間)を支える」という意味だ。ここでは自己理解や他者理解、共感、コミュニケーションスキル、課題解決スキル、対立を解決するスキルを教えて仲間を支える為のプランをつくっていく。

「自分が伝えようと思っていたことがうまく伝わらないんです。授業では『他者理解が必要』と教えているけれど、自分たちは相手(高校生)の立場に立って考えられているのかな?と思いました。相手のことを考えることが足りなかったと、生徒たちの反応によって気づかされました。」と西川さんは授業を振り返った。さらに、他の院生と意見が対立することがあり、問題解決を生徒たちに教えながら自分達の仲間との問題解決をしているという状況だったという。授業や仲間との葛藤を通じて、ピア・サポートについて理解を深めた西川さんは、現在、京都のおもてなしを伝えるべく、これからあるべき未来の京都の姿を「映像」で伝承・検証し、世界へ発信することでより良い京都の町づくりを目指す「おじゃまします!プロジェクト」を立ち上げて取り組んでいる。これは、京都市民が主体的に議論、運営、提言、行動する市民組織「第5期京都市未来まちづくり100人委員会」としての活動だ。こうして学外にも活動を広げる西川さん。仲間同士で支える・支え合うというピア・サポートの考えが、「多くの人々と交流し、繋がり、連携し、融合し、より良いものを創ること」を実現していく為の原動力となっているようだ。



「ピア・サポートの考え方が自分の生き方にしっくりきているんです。人を助けることは難しいことではないということを学びました。横で困っている人の話を聞いたり、挨拶したりするなど、仲間を支えることは日常のなかにあること。誰かが困っていることに気づくだけでも助けることの一歩を踏み出すことになると思います。」西川さんの夢は、教師になること。「ピア・サポートの考え方を活かし、子どもたちが悩んだときに、仲間を支えるように生徒を支えたい」と語ってくれた。

最近の記事

  • 何かに熱中する 学生生活を 手に入れろ 2016年度クラブ・サークル紹介

    何かに熱中する 学生生活を 手に入れろ 2016年度クラブ・サークル紹介

  • 駅伝に新たな歴史をつくる 女子陸上競技部

    駅伝に新たな歴史をつくる 女子陸上競技部

  • 戦後70年 第62回「不戦のつどい」

    戦後70年 第62回「不戦のつどい」

  • アメフト日本一を手に入れろ! RITSUMEIKAN PANTHERS 2015

    アメフト日本一を手に入れろ! RITSUMEIKAN PANTHERS 2015

  • タバタトレーニング

    タバタトレーニング