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725 -  陸上競技を通して子どもたちに「考える力」をつけてほしい

陸上競技を通して子どもたちに「考える力」をつけてほしい

鳥取伸彬さん(スポーツ健康科学研究科博士課程前期課程1回生)

  • No.725
  • 2015年5月29日更新
自身の研究を活かして、主に滋賀県草津市の小学4~6年生が所属している競技クラブ「草津JAC」でコーチとして活動する鳥取さんに話を伺いました。

普段は理想的なフォームや動作の研究と、子どもの形態・体力とパフォーマンスの関係などの研究をしています。スポーツ健康科学部の伊坂先生のご紹介で、3回生の秋から、BKCの陸上競技場クインススタジアムで練習している「草津JAC」でコーチを始めました。陸上競技は個人競技なので、他の競技に比べて指導にばらつきがある気がします。経験に基づく方法に科学的な視点も入れて、よりよい指導方法を作っていきたいと思っています。

普段の指導と併行して、年に2回子どもたちが走っているところをハイスピードカメラで撮影し、速度・ピッチ・ストライドなどを計算し、6年生には身体測定や体力測定も実施しました。結果は一人ずつシートにまとめ、アドバイスや家でできるエクササイズなどを書いてフィードバックしました。

 
指導を始めてから、「陸上競技を楽しむ」という段階から「陸上競技に向き合う」姿勢に変わってくる子どもたちが増えてきました。子どもたちが僕のアドバイスを大会で実践し、反省点に自分で気づくようになることが指導者としての僕の喜びです。「大学生になったらスポーツ科学を勉強したい」と言ってくれた子もいるんですよ。

実際に子どもと触れ合い、「どうして子どもはこんな動きをするのか」と考えることで僕の研究も深まっています。例えばハイスピードカメラの映像で、子どもたちの半分以上がスタンディングスタートの時、前にある足から踏み出していることに気づきました。僕は「後ろにある足を踏み出す」と教わってきたので驚きましたが、地方によって指導法が違うらしいとわかりました。どうして違うのか、どちらが正しいのかを研究で解明したいと考えています。他にも体力とパフォーマンスの関係は大人と子どもでは違うのか、など興味深いことが多く、研究を進め、子どもたちにベストな指導法を見つけ出したいと思っています。

  

もともと「陸上競技」と「教えること」が好きなので、子どもたちと触れ合いながら研究を進める今のスタイルは理想的です。子どもたちが陸上競技を好きになり、陸上競技を通して「自分で考える」練習を積んでくれたら嬉しいです。

最近は他のチームや他府県の指導者の方と交流する機会が増えてきました。科学的な視点でも指導できるよう、滋賀県全体の大会で映像を撮影してみようという話もいただいています。指導者として研究者として知識と経験を積み重ね、将来は他の指導者に自分の知識を伝えていけるようになれればと思っています。

 

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