誰もが受けやすい授業づくりを目指して ~障害学生・サポーターの視点を生かす~
松波実咲さん(理工学部2回生)
「障害学生支援室」では、障害のある学生が授業を受ける上で支障がないように、授業を行う側の教員と受ける側である障害学生、障害学生を支える学生サポートスタッフの三者に対して様々な支援を行っています。
私もそのサポートを受けている学生のひとりです。弱視という視覚障害のため、黒板に書かれた文字が見えにくいといった状態です。高校までは自分で板書を書き写していましたが、今は一部の専門科目で「板書代筆」のサポートをお願いしています。板書代筆とは、障害学生1人に対して学生スタッフが1人付き、板書をノートに書き写すという支援です。板書代筆をお願いしてから、授業中は先生の話を聞くことに集中できるようになり、重要な点も聞き逃さなくなりました。
サポートを受け始めた当初は、学生スタッフに自分の要望を伝えることを躊躇してしまうことがありました。自分の要望がサポートの枠を超えてわがままになってしまうのではないかと思ったからです。しかし、月に1回開かれる障害学生と学生スタッフとのミーティングで意見交換する中で、学生スタッフも「サポートするからにはわかりやすいノートを作りたい」と思ってくれていることがわかりました。それからは「こういう書き方がありがたい」と要望を伝えるようにしています。先生の話すスピードが速い、指示語が多いといった授業は私にはわかりにくいのですが、そういう授業は健常の学生にもわかりにくいのではないかと思います。学生スタッフの意見も聞きつつ先生方に要望を伝えて、「誰もが受けやすい授業」が増えていけばと願っています。
今はサポートを受けるだけでなく、障害について理解をしてもらうために主体的に発信する活動にも取り組んでいます。サービスラーニングセンターの学生コーディネーターが主催する「Let's Start Volunteer」というイベントでは、視覚障害体験のブースを出し、弱視メガネを装着して文字を読む弱視体験やアイマスクを装着し白杖を持った状態で階段の昇り降りを行う全盲体験をしてもらいました。
また、8月1日に行われた、3キャンパスの障害学生と学生サポーターが集まる全体交流会では、イベントの企画や運営を行いました。障害の有無に関わらずみんなが受けやすい授業とはどういうものか、など様々な視点から意見が出され、他の立場に立って現状を理解することの大切さに改めて気付くことができました。障害について伝えていくことは、健常者が障害のある人と関わるときにどう接すれば良いのかを理解する上でも役に立つのではないかと思います。今後もイベントや先生方への働きかけなど積極的に発信していきたいと思います。
私もそのサポートを受けている学生のひとりです。弱視という視覚障害のため、黒板に書かれた文字が見えにくいといった状態です。高校までは自分で板書を書き写していましたが、今は一部の専門科目で「板書代筆」のサポートをお願いしています。板書代筆とは、障害学生1人に対して学生スタッフが1人付き、板書をノートに書き写すという支援です。板書代筆をお願いしてから、授業中は先生の話を聞くことに集中できるようになり、重要な点も聞き逃さなくなりました。
サポートを受け始めた当初は、学生スタッフに自分の要望を伝えることを躊躇してしまうことがありました。自分の要望がサポートの枠を超えてわがままになってしまうのではないかと思ったからです。しかし、月に1回開かれる障害学生と学生スタッフとのミーティングで意見交換する中で、学生スタッフも「サポートするからにはわかりやすいノートを作りたい」と思ってくれていることがわかりました。それからは「こういう書き方がありがたい」と要望を伝えるようにしています。先生の話すスピードが速い、指示語が多いといった授業は私にはわかりにくいのですが、そういう授業は健常の学生にもわかりにくいのではないかと思います。学生スタッフの意見も聞きつつ先生方に要望を伝えて、「誰もが受けやすい授業」が増えていけばと願っています。
今はサポートを受けるだけでなく、障害について理解をしてもらうために主体的に発信する活動にも取り組んでいます。サービスラーニングセンターの学生コーディネーターが主催する「Let's Start Volunteer」というイベントでは、視覚障害体験のブースを出し、弱視メガネを装着して文字を読む弱視体験やアイマスクを装着し白杖を持った状態で階段の昇り降りを行う全盲体験をしてもらいました。
また、8月1日に行われた、3キャンパスの障害学生と学生サポーターが集まる全体交流会では、イベントの企画や運営を行いました。障害の有無に関わらずみんなが受けやすい授業とはどういうものか、など様々な視点から意見が出され、他の立場に立って現状を理解することの大切さに改めて気付くことができました。障害について伝えていくことは、健常者が障害のある人と関わるときにどう接すれば良いのかを理解する上でも役に立つのではないかと思います。今後もイベントや先生方への働きかけなど積極的に発信していきたいと思います。
- 取材・文
- 松下 健太郎(情報理工学部4回生)