立命館大学 立命館学園通信

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自分で振り返る大学での4年間
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第4回Rマークプロモーションコンテスト受賞作品発表!
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[特集]+Rな人 スペシャル対談|藤原正典さん(阪神タイガース 投手)+北野将市さん(デイリースポーツ記者)
+Rな人 スペシャル対談 社会人1年目。「頑張れるのはたくさんの人の支えがあるから」
藤原正典 さん  阪神タイガース 投手 北野将市 さん  神戸新聞社 デイリースポーツ事業本部 編集局大阪報道部 記者
藤原正典 さん 北野将市 さん
阪神タイガース 投手 神戸新聞社 デイリースポーツ事業本部
編集局大阪報道部 記者
2010年3月文学部卒業
在学中は立命館大学硬式野球部で活動
2010年3月産業社会学部卒業
在学中は立命スポーツ編集局記者として活動
2010年3月に立命館大学を卒業。プロ野球選手として、スポーツ紙記者として新たなスタートを切ったお二人にこの1年を振り返って頂きました。
 
Q

藤原さんは在学中に硬式野球部に所属、北野さんは立命スポーツ編集局で活動されていましたが、在学中に交流はありましたか?

藤原さん

全然、なかったです(笑)。在学中、阪神タイガースへの入団が決まった時に一度、取材をしてもらったことがあるくらい。ですが、入団後に同じ大学出身のトラ番記者の方がいると知った時は嬉しかったです。心強かったですね。

北野さん

そうですね。一度、取材をさせてもらった事があるぐらいです(笑)。私も入社後、スポーツ新聞の阪神タイガース担当に決まった時は、同じ大学出身・同じ年の選手がいるということがすごく嬉しかったです。

Q

社会人としてスタートをきってからのこの1年。学生時代と比べてどんな変化がありましたか?特に気持ちの面では?

藤原さん

まずは、お金をもらってやっているということ。自分一人の身体ではないことへのプレッシャーはこれまでと比べものにならないほど大きく感じています。今シーズンは怪我をしたこともあって成績は1軍で1勝に留まり、思うような成績を残すことはできませんでした。怪我をしたことで、たくさんの方に迷惑をかけてしまい、改めてこのプレッシャーを実感しました。ですが、今後へつなげるステップになったと思っています。

北野さん

これまでは読者として新聞と関わってきたのですが、実際に書く側になると短い記事でもこんなにも時間をかけて取材しているのかなど、驚きはたくさんあります。学生時代も立スポで記事を書いていましたし、正直言って文章を書くことには自信がありました。ですが、社会に出てからは全くと言っていいほど通用しない。それまでは、自己満足でやっていたというところもありましたが、今は、お金をもらって仕事をしている。当然、責任も発生してきますよね。とにかく、「自分はまだまだだな」と甘さを痛感した1年でもありました。

  藤原正典 さん  阪神タイガース 投手
Q

社会人になって感じた喜びはありますか?

藤原さん

お客さんや友人の応援は本当に大きな励みになりました。また、この仕事はスポーツを通じて体力面以外でも大きく成長できると感じています。選手はもちろんですが、監督や球団関係者の方など、幅広い年齢層の人と接する中でいろいろな事を吸収することができます。コミュニケーション力にも磨きをかけることができました。

北野さん

とにかく色々な人に会える。プロ野球選手もそうですが、この仕事をしていなければお会いする機会がなかっただろうなと思う方にも会ってお話を聞くことができます。また、先輩など周りの方々からも日々学ぶことがたくさんあり、非常に充実した日々を過ごしています。

Q

学生時代にやっていて良かったと思えることはありましたか?

藤原さん

社会人になると挨拶や礼儀がとても重要になります。その点に関しては、在学中に硬式野球部でしっかり教えて頂いていたので、困ることがありませんでしたね。硬式野球部の松岡監督には、今でもすごく感謝しています。

北野さん

暇な時間をほとんど作らなかったことですね。今の仕事は朝早く、夜遅い仕事。体力的にも精神的にもきついですし、家に帰ったら寝るだけ、ということがほとんどです。でも、学生時代もアルバイト、サークル、旅行など、予定をぎっちり詰めていて、家は寝るだけの場所だったので、今の生活とそんなに変わりません(笑)。仕事なので学生時代と同じようにはいきませんが、アクティブに毎日を送っておいてよかったとは思います。

Q

では、学生時代もっとこうしておけば良かったと思うことはありますか?

藤原さん

幅広い年齢層の方と話す機会が増えるので、もっといろんな人と話しておけば良かったなと思いますね。

北野さん

ちゃんと授業に行っておけばよかったですね(笑)。学生の時は、アルバイトやサークルなど自分の好きなことだけをやっていましたが、もっと色々な知識を身に付けておけばよかったと強く感じますね。

Q

卒業した今、立命館大学を一言で表現すると?

藤原さん

「自分を守ってくれるところ」。
友人や後輩、校友の方など、たくさんの方が応援してくれている。
今も自分の支えになっています。

北野さん

「自由な大学」。何でも挑戦することができるけれど、その中で責任もちゃんともたせてくれるところ。

  北野将市 さん  神戸新聞社 デイリースポーツ事業本部 編集局大阪報道部 記者
Q

お二人の今後の目標を教えて下さい。

藤原さん

まずは、シーズンを通して戦える身体を作ること。先発だけでなく中継ぎや抑えなど、どんな場面でもチャンスを逃さない。自分のやることをちゃんとする。そして結果を出していきたいと思っています。
ずっと夢だったプロ野球選手になれたので、選手でいられる間はとにかく必死で頑張っていきたいと思っています。1つ目標があれば、それに向かって頑張る。そうすれば、いつかその夢に辿りつくことができると信じています。
あとはやはり、日本一を目指す事!!そのチームの中で、しっかり戦力となって必ず日本一になれるように頑張ります!

北野さん

他の新聞と差をつけること。何紙もある新聞の中から、選んでもらえる新聞を作ることです。あとは、人から頼られる人間になりたいですね。こいつなら大丈夫だと思ってもらえるような人間になりたいです。
それから、阪神タイガースが日本一になった時に、「やっぱりデイリーだな」と思ってもらえるような記事を書けるよう頑張ります。

Q

在学生のみなさんにメッセージをお願いします。

藤原さん

在学生である間は、大学がしっかり支えてくれています。夢がまだない、やりたいことがないという人も悲観ばかりせず、失敗を恐れず、自信をもって学生生活を過ごしていってください。4年間の学生生活が悔いのない充実したものになると思います。

北野さん

日常生活の中に自分が面白いと思えるものを一つ見つけて、それを追求することをやってみて下さい。私は新聞に対してそれをやっていました。自分の新しい道を切り開くきっかけになると思います。

Q

3月に卒業する4回生のみなさんにメッセージをお願いします。

藤原さん

残りの学生生活悔いのないように過ごしてください。学生にしかできないことがあると思います。それから、社会人になることに不安ばかり抱かず、羽目を外しすぎることなく、最後の学生生活を楽しんでください。

北野さん

残りの学生生活を謳歌してください。これからの社会人生活に不安を抱かず、精一杯今を楽しんでください。

 

 

藤原さん、北野さん、本当にありがとうございました
取材・文/岩澤奈央(法学部4回生)、木幡達也(経済学部4回生)