サイン(ロゴ)
建物名「アクトα」のサインは、既存のフォントにしっくりくるものがなかったので、一から自分でつくりました。工場の生産ラインをイメージして、一筆書きで書けるデザインにしました。ものづくりの場所として建物全体でも表現したかった「工場のカッコよさ」もうまく表現できたと思います。面白い仕掛けとして、各サークルスペースの入口にあるQRコードを読み取ると、そのサークルの情報を得ることもできます。正面にある案内板も電気回路をモチーフにしたデザインとなっているので、ぜひ見てほしいです。
塚本敦之さん(理工学部4回生)
素材・色
建物の外装はガルバリウムという金属系の素材を使いました。シルバーとホワイトを市松状に配置し、見る場所や日の当たり方によって、見え方が変化し、リズムを生み出します。全体を印象づけるテーマカラーについてもとても悩みましたが、爽やかさ・青春・「青は藍より出でて藍より青し」などのキーワードから、最終的には青に決めました。テーマカラーの設定によって分棟の建物群にまとまりを持たせることができています。
木下淳史さん(理工学研究科博士課程前期課程2回生)
インテリア・家具
1階の天井は張らずに、配管を見せることで「工場のカッコよさ」を表現しています。外観のイメージとの統一感を出すために、床のパターンやブラインドの色にもこだわりました。階段や渡り廊下には穴の開いたパンチングメタルを使用し、奥の自然緑地まで視線が通るようになっています。建物の前に設けられたオープンスペースに置くテーブルやイスも建物のイメージに合うように何種類もの候補から選びました。オープンスペースは展示スペースとしても利用できるように、照明の位置も工夫してあります。
小西佐枝さん(理工学部4回生)
配置・外構
3つの建物の配置は単純な横並びでなく前後にずらしてあります。そうすることで、横の建物とのつながりを意識しつつ、敷地内に3つの庭をつくり出しています。そのうちの1つであるキャンパス側に開けたオープンスペースでは、コンクリートタイルの床にテーマカラーの鉄骨とブレースで組んだ屋根を架け、日常的な休憩・交流に加え、さまざまなイベントに対応できるよう配慮しています。オープンスペースを囲むように設えた人工木の階段は、ベンチとしても使えます。敷地内の舗装は透水性ブロックを用いたストライプ状のデザインとすることで、キャンパスから裏の自然緑地へとつながる奥行き感を演出しています。
棚橋弘貴さん(理工学部4回生)