びわこ・くさつキャンパスの中心から
やや奥まったところにある
背の低い建物、ワークショップラボ。
扉を開けると、金属とオイルの匂いが
かすかに漏れてきます。

Outline

工作センター見取り図
工作センターアクセス
Data
名称:
工作センター(機械工作実習室)
場所:
びわこ・くさつキャンパス
ワークショップラボ 1階
主な利用者:
理工学部機械システム系2回生、研究室の学生(4回生・M1・M2)、理工学部プロジェクト団体など
設置年:
1994年、BKC開設時に完成。

Secrets

工作センター
何ができる?

機械部品の作成や加工ができます。旋盤、ボール盤、フライス盤、切断機、研削盤などの基本的な工具が揃っていて、オープン利用の時間帯に利用することができます。専門的な加工については、職員の方や学生スタッフのみなさんに依頼することもできます。

工作センター
利用できる人は?

開講期間の午前中は、理工学部機械システム系2回生の機械工作実習が行われています。午後はオープン利用となり、研究室の学生や理工学部プロジェクト団体の学生が利用しています。指導教員の許可があれば、理工学部生以外でも利用することができます。
利用についての詳細は工作センターホームページをご覧ください。

オープン利用者が使用できる機械
オープン利用者が使用できる機械(一例)
フライス盤
(写真左)

穴を開けたり溝を掘ったりするための機械。台座が横方向に移動します。

旋盤
(写真右上)

円筒形などの工作物をつくるための機械。工作物が回転し、周りを削ったり穴を開けたりします。

研削盤
(写真右下)

回転する研削砥石によって、工作物をミクロン単位で削ったり、表面を整えたりします。

工作センター
いつからあるの?

現在の工作センターは1994年、BKC開設時に完成しました。BKC移転前は、衣笠キャンパス1号館(現在の啓明館)や新4号館(現在の洋洋館)にありました。前身となる実習施設は、理工学部がまだ「立命館高等工科学校」、「立命館日満高等工科学校」と呼ばれていた1940年頃から、既に利用されていました。

写真左:立命館日満高等工科学校の実習の様子
写真右上:1940年頃使われていた旋盤と1998年頃実習で使用した車
写真右下:1939年から現在も使われている備品

Machines

マシニングセンタ

ドリル側がタテ・ヨコ・手前/奥に動き、材料を固定する台が回転することで、自動で複雑な5軸加工ができます。ドリルは0.1ミリからあり、自動で交換できます。

放電加工機

真鍮のワイヤーに電気を通し、金属をカットします。電気を使うので硬い金属でも加工できますが、電気を通さない素材には使えません。自動で工作台が動き、複雑な加工もできます。

ターニングセンタ
ターニングセンタ

工作物を回転させて加工します。工具が自動で取り替えられるので、工作物を付け替えることなく加工ができます。

3Dプリンタ
3Dプリンタ

アクリル系樹脂を0.016ミリずつ積み重ねて製品をつくります。製品の周りをやわらかい樹脂で覆うことで、不安定な形であっても製作できます。

Rooms

機械工作室
機械工作室

主に手動で使う機械が置かれています。授業でも使えるように、旋盤は22台置かれています。

NC室
NC室

コンピュータプログラムにより、自動で加工ができる大型機械が置かれています。

測定室
測定室

製作した部品の表面を拡大したり、座標を調べたりして、設計図と誤差がないか確認することができます。

Voices

杉本 弘之 さん
杉本 弘之 さん
(工作センター職員)

プロジェクト団体の学生のみなさんとは1回生から院生になるまで一緒に作業したりするので、大会の結果報告に来てくれたりするときは嬉しいですね。理工学部生以外でも、学園祭前にマジックサークルが小物をつくりに来たこともありますよ。既製品は誰でも買えますが、企業にはオーダーメードで1つだけ物をつくるということは、なかなかできません。だから自分がつくった物には愛着がありますね。

永山 幸一朗 さん
永山 幸一朗 さん
(工作センター職員)

「旋盤」の授業や設計・加工相談を担当しています。また、研究室から依頼を受けて部品を製作したり、機械のメンテナンスも行っています。でき上がった品物に満足するみなさんの様子を見るのがとても嬉しいです。

近藤 崇幸さん
近藤 崇幸 さん
(理工学研究科機械システム専攻
博士課程前期課程2回生)
学生スタッフ

現在、工作センターでは8人の学生スタッフが活動をしています。主な活動は、オープン利用の時間帯にやってくる学生のみなさんに機械の使い方を教えることと、機械の手入れをすることです。サークル活動や研究室での利用が多いため、それぞれの活動を垣間見ることができるます。それがやっていて面白いところですね。また、専攻している「制御工学」に活かせるような学びが得られることも、やりがいの一つです。

秘密の扉+R|記事一覧