2011年夏から現地でのヒアリングを開始。当初は竹を使用した簡易な施設を検討していましたが、学生たちは仮設住宅に住む方々へのヒアリングで、多くの人数で利用できる屋内スペースが必要であることや、炊事場、お風呂などのニーズを把握しました。お風呂は実現できませんでしたが、完全屋内型でトイレ、炊事場、畳約15畳分のスペースなどを盛り込んだ、ドーム型の集会所を設計。サッカーボールを半分に切ったような形状は、空間の広さ・強度を確保し、天窓や五角形の窓からは十分な採光があります。そしてコミュニティの中心としてすぐに覚えてもらえるユニークさも備えています。

岩手や関西の企業、重茂漁業組合、宮古市社会福祉協議会の方々、地元大工・佐々木さんの支援を受けながら、11月より着工。びわこ・くさつキャンパスから総勢30人(途中入れ替え制)の学生が参加し、佐々木さんの指導のもと3週間にわたって工事をおこないました。プロジェクト名のODENSE(おでんせ)は岩手の言葉で「いらっしゃい」という意味。完成後は社会福祉協議会のデイケアサービスや地域の方々の交流の場として利用される予定です。

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