Voices for future leaders修了生紹介

3期生

茨木 紀夫

茨木 紀夫Ibaraki Norio

保険共済サービス株式会社 代表取締役社長

  • 楽天生命保険株式会社 
    マーケティング本部部長
  • 保険共済サービス株式会社 代表取締役社長
    (2017年9月13日更新)

立命館西園寺塾を通じてのご自身の変化や成長について

「この塾のおかげ」と思えることが実にたくさんあります。
人として、日本人として、歳を重ねた社会人として、学ぶべきことはまだまだあります。そうしたことに取り組む中で、その「学ぶべきこと」がこの世に存在している意味を知るということが、そのひとつです。
また、もともと好奇心旺盛で、まずはやってみるタイプの人間なのですが、行動を起こす起点自体が広げられるようになってきました。これも、いろんなテーマを提示してもらえ、考える機会を与えていただいたこの塾のおかげだと思っています。
それから、古気候学やアストロバイオロジーなど、自分からは絶対に触れなかったであろう分野のことも学ばせていただきました。古代から未来まで、「こんなにもロマン溢れるものが存在するのか!」と感動するとともに、ひとたび「知識」として意識しはじめると、今まで気がつかなかったことにもパッと光があたり、そうしたロマンティックな事柄が、実に数多く身の周りに転がっていることも知りました。
日常生活での目線が間違いなく広角になったこと、それが私にとって最大の成長だと思っています。

特に印象に残っている講義・フィールドワーク・出来事はどのようなことでしょうか。また、その理由についてお教えください。

  1. 九州フィールドワーク
    本郷真紹先生から、天孫降臨など各地にまつわるお話をご講授いただきながら巡れたひとときは、なんとも至福かつ贅沢な時間でした。また、黒木本店・黒木敏之代表の商品開発に関するお話は、発想の視点がユニークで多くの気づきをいただきました。さらに、お話の端々から溢れ出るバイタリティは、故郷・熊本の復興に尽力したいと思っていた私に勇気をくれました。夜の宴もとても楽しいものでした。
  2. 京都フィールドワーク
    学生時代とは違う視点で見る古都・京都は、本当に素晴らしかった。初めてのいけばな、組香体験(香りを聞き分けること)など、その道を極める方々から貴重な学びの時間をいただけたことに、心から感謝しています。
  3. JAL再生(大田嘉仁さん)
    揺らぐことがないと思われていた、日本を代表する大企業が、まさかの事態から脱却するために苦闘された経緯を、感じたままに伝えていただきました。「文化」や「意識」を変革することが一番難しく、そのために行われた「アメーバ経営」や「フィロソフィ」の定着。不断の決意をもって実行されたさまは、想像を絶しました。魂に響いた時間でした。
  4. 修了式
    実は私は、小・中・高・大と、卒業式には薄い記憶しか残っていません。なんとなく迎えた区切り、だったからです。そんな自分が、一年間とことん頑張り、共に苦労した仲間たちとお互いを讃え合いながら過ごした証しの修了式は、これまでになく深く心に残るものであり、とても嬉しい締めの式でした。

今後の夢や目標を教えてください。

半世紀を生きた自分がこれからすること、したいと願っていることは、「できうる限りの世の中への恩返し」と「生きがいある人生の創造」です。保険という相互扶助の世界でこれまで得た知識を活かし、人が本当に必要とするときに役立つ仕組みを創っていきたいと思っています。ひとつの会社の利益にとどまらない、もっと大きな、大切なものを守るための形を作っていきたい、と今年5月から始動しました。
私の生きがいは勤労であり、人とのつながりです。より多くの人と関わることができる会社をつくり、社会のコミュニティに参加・貢献し、この世を去る時には、小さな子供たちやお年寄りが葬儀に来てくれる、そんな人生を全うしたいと願っています。

未来の西園寺塾 塾生にメッセージをお願いします。

受験や出世競争など、私たちの人生での『学び』は、相対評価でより高いポジションを得ることが目的になっていることが多いかと思います。しかし、そうした意図を外して『世の中の仕組み』というものをこれまでとは違った視点から学ぶことによって、考え方や物の見方は飛躍的に広がります。また、ここで出会う仲間たちは、お互いを尊重でき、苦労を分かち合え、一生付き合える最高の仲間になると思います。
みなさんは本当にツイています!きっと「人生の転機」ともいえる一年になることをお約束します。