Voices for future leaders修了生紹介

3期生

榎本 孝廣

榎本 孝廣Enomoto Takahiro

日清食品ホールディングス株式会社 執行役員・CPO

  • 日清食品ホールディングス株式会社 生産部 生産部長
  • 日清食品ホールディングス株式会社 執行役員・CPO(2021年2月3日更新)

立命館西園寺塾を通じてのご自身の変化や成長について

正直に言うと、今回の西園寺塾を通じて、特に後期の文明コースは理解するのが難しく、一般常識の無さ、読解力の無さ、思考力の低さなど、自身の短所がよりはっきりと認識でき、今まで短所も長所の裏返しだ!と気にもしなかったことが気になるようになりました。その分、少し謙虚になったと感じています。そういう意味では一旦縮んだ状態になっている感じです。
当然、今後は縮んだバネが一気に解放できることを目指したいと思っています。入塾までは、ほとんど読書習慣がなかったので、やっと身についてきた習慣を大切にしたいと思い、塾修了後も本を読むように心がけています。今読んでいるのは、仕事にも少しかかわってくる『誰が日本の労働力を支えるのか?』です。

特に印象に残っている講義・フィールドワーク・出来事はどのようなことでしょうか。また、その理由についてお教えください。

コマツの坂根相談役、JR九州の唐池会長のお話は非常に納得感があり、今までの自分のやり方が間違ってなかったと自信を持つことができた講義でした。
お二方の講義を受けて「ダントツの極意とは、何かを断念すること」や「大事なことは、夢・コンセプト・気」等々は日々の業務にも生かせるよう常に意識するようになりました。
1年間、様々な講義を受けましたが、もっとも印象に残っていることは、立命館アジア太平洋大学(APU)の訪問です。APUの学生の皆さんとお話させていただく機会がありました。はっきり申しあげて「日本にこういう大学があるのか」と衝撃を受けました。彼らは自分の頭で考えて、自分の言葉で話して自分で調べる力を身につけようとしていました。相手に敬意を表しつつ、それでも色々な意見をぶつけてきて、さらに新しい力を身につけよう、探し出そう、そういう努力をしていることをひしひしと感じました。しかし一方で、彼らが、今、日本の普通の会社に入ったら非常に苦労するのではないかとも思いました。黒川清先生が講義でも「出る杭になれ」というお話をされていましたが、APUの学生は、まさに出る杭になろうとしているのではないかと思います。それを私たちが本当に受け入れられるのかどうか、私なりの言葉でいうならば、西園寺塾もしくは西園寺先生は、「こういう学生を育てているんだぞ。あなたたち、使えますか」と私たちに突きつけているのだと強く思いました。
西園寺塾修了にあたって一つ誓いたいと思います。私たちは彼らのような優秀な出る杭を全力でバックアップしていきます。そして彼らと一緒に学びながらより良い日本を創っていきます。
それから、大分と言えば、夜のカラオケはおそらく一生忘れないでしょう。

今後の夢や目標を教えてください。

現在、アサインされている新工場プロジェクトが自身の昔からの夢のようなものですので、まずこれを軌道に乗せて立ち上げることが目標です。
チームの目標は「世界一の食品工場」です。

未来の西園寺塾 塾生にメッセージをお願いします。

「日本ってこれからどうなっていくのだろう?」と思うこともありますが、西園寺塾がいつまでも続き、志を同じくする同志が増えていくよう頑張りましょう。