2021年度校友会satoniwa-3

滋賀県守山市今浜町に流れる大川。野洲川の一部であった頃は住民と深く結びついた川であった。しかし、治水工事によって野洲川と切り離されてしまった大川は、川の汚れが目立ち、次第に大川は住民の意識から遠い存在なってしまった。そこでその汚れの原因を解明し、ヘドロの肥料化やグリーンテクノロジーを用いた水質浄化に挑戦し、大川の利用促進案の提案を試みようとするのが「satoniwa(さとにわ)」の活動である。

年度当初に仲間とともに団体を立ち上げたものの、コロナウィルスの流行により思うような活動はできなかった。その間は、資源利用の学習検討に時間を費やした。その後、緊急事態宣言の解除とともに対面で行う活動を再開。まずは、過去の水質データと現在の水質の比較から汚染の原因を特定する水質調査を行った。理工学部・佐藤准教授ともミーティングを重ね、大川の課題を発見することができた。

2021年度校友会satoniwa-4

今後は、更に水質調査を重ね「濁り」の原因を追究するとともに、ヘドロを活用した微生物燃料電池の試作に着手する。また、かつて、大川の調査を行っていた立命館守山高校の生徒たちとも連携し、環境保全を目的としたプラットフォームを構築し、地域活性化につなげることが最大の目標だ。

「真面目に楽しく活動することで、自分たちが地域の起爆剤になりたい」と副代表の辻岡さんは話す。

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